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「“ライバル”より上にいること」古江彩佳は山下美夢有と予選同組で五輪代表争い

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 事前(1日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6665yd(パー72)

4月28日(日)まで米カリフォルニア州で「JMイーグルLA選手権」を戦っていた古江彩佳は、ロサンゼルスで深夜便に飛び乗って帰国した。到着は日本時間30日(火)の午前5時。そのまま茨城ゴルフ倶楽部に向かって一気に18ホールを回った。

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「逆に忙しくすることで時差ボケは治りやすい。今のところ大丈夫です」とほほ笑む。もちろんタフな古江だからできる方法だが、しっかり結果もついてきているから末恐ろしい。

2022年の米ツアー参戦以降、毎年米国→日本の連戦を組んでいる。22年は同じカリフォルニア州の「LPGAメディヒール選手権」から帰国して臨んだ「富士通レディース」でホステス優勝を達成。昨季もフロリダ州での最終戦「CMEグループ ツアー選手権」から宮崎に飛んで日本の最終戦「リコーカップ」を戦い、4位に食い込んでみせた。

今季初の国内参戦で気合十分。「やっぱり、メジャーっていうのは難しいコースセッティングがほとんど。そういう中で勝つのは強さが求められる。そこを目指して」と話すように、自身初の国内メジャータイトルへの意欲もにじませつつ、今の古江にはさらなるモチベーションが“デフォルト”で備わっている。

「今回のオリンピックは、行きたいという気持ちを前面に出すと決めている。“面と向かって”出るというのを意識しながら頑張りたい」。8月に行われる「パリ五輪」の日本代表レースで畑岡奈紗に次ぐ2番手につけるものの、争いは激しい。

主戦場である米ツアーでも世界ランキングが近い畑岡や笹生優花がしのぎを削り、スポット参戦の今週も山下美夢有が予選同組に入った。「“ライバル”よりも上にいることでポイントの差がついていく。大事なところだと思う」。常に競争相手のポジションを意識した戦い方は、前回「東京五輪」の切符をかけてツアーに臨んでいた時には見られなかったものだ。

「優勝すればジャンプアップもできる。(代表が決まる)6月末までに優勝をひとつでもしたい」。今週のフィールドでは申ジエ(韓国)に次ぐ世界ランク2番手で期待も高まる。実力通りに勝ち切って主戦場へ戻るのが最高のシナリオだ。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)

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