98年度生まれで”黄金世代”のひとり(Atsushi Tomura／Getty Images)

◇国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 初日（22日）◇UMKCC（宮崎）◇6545yd（パー72）◇晴れ（観衆2401人）

1998年度生まれの“黄金世代”だ。2020―21年シーズンに賞金ランク45位で初シードを奪取し、ツアー初優勝へ。臼井麗香はそこから停滞した。22年は出場34試合で予選落ち27回、昨年は14試合で同12回。シードのない今季はQTランク60位で出場機会を伺うが、ツアー出場は厳しく、今大会は主催者推薦で今季初出場となった。

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「ゴルフが悪くなると、技術の問題ばっかり考えていた。打ち方がどうだとか。でも、土台がしっかりしていないと、と考えるようになって」。このオフは体作りを優先した。ウエートトレーニングに精を出し、キックボクシングも取り組んだ。「こんなにしっかりやったのは、初めて。今まで、トレーニングは“やって週2回”ぐらいだったから」という。

何より「重くなろう」と思った。栄養士をつけて、とか特別なものではない。そもそも「夏場は野菜を切って、レモン絞ってとか、鶏肉とか」太る食材を摂らないタイプだったのを「何でも食べる」に方向転換した。

太り方も編み出したかのように、「食べた瞬間に寝るんです。食べて寝て、起きてトレーニングする。そうしたら、めちゃくちゃ太るんですよ」。お嬢様っぽい見た目とは正反対？な力士のような体作りに「お相撲さんみたいですね」と大笑いするが、実際、オフに4kg増量に成功し、体脂肪率は1.5%ダウン。「人生MAX」という体重51kgで戦う体を作り上げた。

「65」で回り2位発進した臼井麗香

今大会は2019年に「68」で5位発進し、優勝は同世代の河本結に譲ったが、6位になった。「優勝争いしたコースだし、相性はいいと思っています」。4連続を含む8バーディ、1ボギーの「65」は、19年9月「ゴルフ5レディス」初日に出したツアー自己ベスト「64」に迫るビッグスコアとなった。

「今日もハーフターンですごく食べました。おにぎり4個。もともとダイエットとかしたことないんで」。首位に1打差2位という最高の“立ち合い”を経て、2日目は一気に前に出て、最終日に初優勝を手にしたい。（宮崎市／加藤裕一）