「このままじゃ、つぶれて終わる」渋野日向子はシード落ちから“変革”のオフ
渋野日向子が2年連続「恩返し」ソフトボール大会 憧れ“天才打者”とガチンコ勝負も
女子プロゴルファーの渋野日向子が24日までの2日間にわたり、「渋野日向子杯 岡山県小学生ソフトボール大会」を開催した。男女混合16チーム、女子4チームの計20チームが参加。この日は準決勝、決勝が行われた。
前年に続く第2回大会は岡山・倉敷マスカットスタジアムに舞台を移し、会場を無料開放してファンも観戦できる形に。参加チームも男女混合が4つ増えた。「いま頑張っている小学生たちに楽しんでもらえるような試合ができるといいなと思っていた中で、2回目をできたことがすごくうれしい」。地元の競技団体、自らのスポンサー企業の協力にも感謝した。
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小学2年から6年までプレーした競技への愛着は強く、「恩返し」こそが主催者として大会に込めた思い。「仲間と一緒に戦う楽しさや喜び、負けて泣く悔しさ…。すごくいろんなものを知ることができた。今の自分を作り上げてくれたのはソフトボールだったのかな」と話し、プロゴルファーとして厳しい世界に身を置く自身の“原点”だと語る。
始球式では東京五輪金メダリストの原田のどかさん、山田恵里さん(2022年に現役引退)と対決した。まずはともに岡山出身で1年ぶりの“再戦”となった原田さんを三塁ファウルフライに仕留めて大喜び。日本ソフトボール史上最高の打者とも呼ばれた山田さんにはライト前に運ばれたが、何だか満足げだ。
「原田さんは試合の時のチーム全体を包み込むような優しい表情、雰囲気に引き込まれて、そういう選手になりたいと思う存在。山田さんは(ソフトボールでは)同じ左バッターとして“女イチロー”と言われていた頃から、ずっと応援していた。お二人と対戦できるのは、ホントに夢のようなこと。メチャクチャ緊張したけど、光栄でした」と興奮気味に振り返った。
対戦について「速かったですね。2球目は本気で打ちにいって、本当に手が出なかった。いい球でした」と話した山田さんは、今後も競技の枠を超えたタッグを楽しみにしている様子。「渋野プロがこれだけソフトボールを愛してくださっているのは、競技人口が減っているソフトボール界にとって本当にありがたいし、大きなこと。(今後も)何か一緒に考えていきたい」。横で聞いた渋野も「お願いします!」と頭を下げた。
決勝戦では2人と並んで試合の解説に登場し、スナッグゴルフ教室などでも子どもたちと触れ合った充実の2日間。「参加選手の姿に元気をもらって、来年の私の活力にもなる。大会を3回目、4回目、5回目と続けていけるように私も頑張ります」と意欲をのぞかせ、ソフトボールへのさらなる恩返しとゴルフでの活躍を誓った。(編集部・亀山泰宏)