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ギリギリ逃した“準シード” 脇元華と鶴岡果恋がQTクリア

◇国内女子◇QTファイナルステージ 最終日(1日)◇葛城GC宇刈コース(静岡)◇6421yd(パー72)◇曇りのち晴れ

あのパットが入っていたら…。長いシーズン中で2ストローク、いや1ストローク縮めるシーンがあれば、手に入っていたかもしれない。脇元華鶴岡果恋は、そんな悔やんでも悔やみきれないほど僅差で逃した権利を今度こそつかんだ。

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メルセデスランキング50位までの来季シード権が確定した2週前の「大王製紙エリエールレディス」では、ランク51~55位になれば、来季の第1回リランキングまでの出場権(今季実績16試合)も手にできた。ランク54位で同大会を迎えた脇元は10位タイから出た最終日に「75」を打ち、46位でフィニッシュ。ボーダーラインに7.23pt及ばず、ランク57位。仮にパープレーで回って30位タイで我慢できていれば、クリアできたはずだった。

「エリエールが終わった日曜日はだいぶメンタルがグタグタにやられて、家にこもりました」。月曜日の夕方に宮崎市の自宅を出て、ジムでトレーニングをして再出発。最終QTを通算5アンダーで終えて、QTランク8位の資格を得た。

「毎年、もうQTには来たくないと思うんですけど…」と苦笑しつつ、前を向く。「来年はツアー優勝だけを目指してやりたい。オフをしっかり過ごして、開幕から飛び出したい」と強い口調で今季を締めくくった。

鶴岡はランク56位で入った最終戦を25位でフィニッシュ。ランク56位は変わらず、ボーダーとの差は脇元より小さい7.22pt。あと2ストロークに泣いた。

通算3アンダーでQTランク12位となり、文句なしの来季前半戦出場権だ。「やっと終わりました。この4日間はレギュラーツアーの4日間より全然長く感じました」と安堵の表情を浮かべる。ファイナルまでの間にしっくりこなかったショートパットを重点的にチェック。3週前「伊藤園レディース」の試合中に変えたというクローグリップを順手に戻し、しびれる4日間を戦い抜いた。

「毎年(シードを取れるかどうか)ギリギリで…。来年こそ第1回リランキングを余裕でクリアしたいです」。その先にあるのは、シードはもちろんツアー初優勝。ひと皮むける誓いを胸にオフへ入る。(静岡県袋井市/加藤裕一)

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