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思い出す13歳の記憶 青木瀬令奈がなじみ深いコースで2位浮上

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 2日目(17日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6575yd(パー71)◇曇り(観衆1489人)

11度目の出場となった青木瀬令奈が会場に来て思い出すのは、17年前の2006年大会だという。13歳ながらアマチュアの試合で優勝を遂げ、出場権を獲得。プロの舞台に初めて立ったのがこの試合だった。

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知り合いを通じてツアー4勝の大場美智恵と交流し、練習ラウンドは大場とその年の賞金女王になった大山志保、ツアー4勝のウェイ・ユンジェ(台湾)の4人で回った。「覚えているのは、ティオフした10番でみんなグリーンに乗ったのにボールを拾ってアプローチし始めたこと。『なんでホールアウトしないんだろう』って。練習ラウンドの回り方から、手取り足取り教えてもらった」と初々しい記憶を呼び起こした。

そんな「すごく縁を感じる」大会で、首位と2打差の9アンダー2位で決勝ラウンドに進んだ。「出場歴は長いので、その分たくさんの失敗もあるけど『ここに打ってはいけない』というのはイメージしやすい」と積んできた経験を生かし、11番(パー5)、12番(パー3)では風向きをしっかり読み切って2連続バーディ。「テンポもゆっくり、気を付けながら打ちました」

一見、バーディチャンスが狙えそうなピンポジションでも「パッティングに影響するぐらいの風。あまり狙い過ぎないように」と冷静さは失わない。イーグルを獲る選手もいる17番パー5(510yd)でも、自分のスタイルを変えることはない。「フォローの風の中、ドライバーショットはいい感じに打てて。チイちゃん(岩井千怜)と10ydくらいしか変わらなかったけど、エッジまで225ydの打ち下ろしでも『私は刻みだ』って」

ノーボギーで6バーディを重ねた「65」は2日目のベストスコアとなった。全ては、なじみ深いコースを攻略したいという一心から導かれた戦略だ。(松山市/石井操)

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