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“背後”には元世界ランク1位 山下美夢有「気にしないとは言いながら…」

◇国内女子◇伊藤園レディスゴルフトーナメント 事前(9日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉)◇6741yd(パー72)

3月に始まったシーズンも、残すは3試合。6月「ニチレイレディス」までに4勝を挙げ、2年連続の年間女王戴冠に向けて独走態勢に入るかと思われた山下美夢有だが、気がつけば2位・申ジエ(韓国)とのメルセデスランキングの差はわずか2.32ポイント。抜きつ抜かれつのレースは佳境を迎えている。

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以前からノーボギーでのラウンドを目標のひとつに掲げている山下。昨季のパーセーブ率(パーかそれより良いスコアを獲得する率)は90.4835%で全体トップだった。今季も90.0059%で1位だが、「去年はショットもショートゲームも良くてボギーを打たないゴルフができていたけど、ことしは結構ボギーを打ってしまっている」とここまでを振り返る。

直近のボギーフリーのラウンドは2週前の「樋口久子 三菱電機レディス」第2ラウンドが最後。そこから5ラウンド連続でボギーをたたくなど、納得のいかないプレーが続いているという。

前週「TOTOジャパンクラシック」の最終日には申と同組でラウンドし、「全てにおいてレベルが高い。パットもそうですし、ショットの安定性とかが本当にすごい」。元世界ランク1位のプレーぶりに舌を巻いた。

「(ランキングを)気にしないとは言いながらも、やっぱり気になる」。申が不在の今週。少しでもポイント差を広げておきたいところだが、「みんな優勝を目指してやっているので、私も自分のゴルフをするだけ」と目の前の一打に集中する。

開幕前日のこの日はプロアマ戦で18ホールをラウンドし、ショートゲームを中心に調整した。「きょうはいい感じで回れた。全体的に調子は悪くないし、ショットも安定してきている」と自信をのぞかせる。

前年大会は、最終日に2打差を逆転して頂点に立った。連覇に向けて「悔いの残らないようにやりたい。『まだ課題が結構ある』って言っている間にもう3試合しかないので、しっかり結果を出していきたい」。最終戦まで全力で駆け抜ける。(千葉県長南町/内山孝志朗)

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