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イ・ボミ 日本ラストラウンドは「72」 涙のスタートから笑顔でホールアウト

◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 2日目(20日)◇マスターズGC(兵庫)◇6495yd(パー72)

元賞金女王のイ・ボミ(韓国)が日本での“引退試合”を終えた。通算11オーバー107位からスタートし、2バーディ、2ボギーの「72」で通算11オーバー。今季出場全8試合で予選落ちとなった。

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ギャラリーや多くの選手たちが見守るなか、最後の数10センチのパーパットを沈めて大歓声。スタンド席に何回も頭を下げ、笑顔で同組の上田桃子らと抱擁を交わした。

午後から雨予報の午前10時前、曇天の空より早く泣いてしまった。人気プロの上田桃子小祝さくらと同組でもあり、1000人近い大ギャラリーの拍手で迎えられた。練習グリーンから1番ティへの歩きながら、ティイングエリアに入って、ドライバーショットを打ち終わって鼻をすすり、歩きだして…。何度も手で涙を拭った。

初日はツアー自己ワーストスコア「83」をたたき、ノーバーディに終わったが、この日は序盤からショットが安定。1番は3mのチャンスを外したものの、2番で2打目をピンに絡めて大会初バーディを奪った。5番で1mのパーパットがカップにけられたが、6番で2.5mを決めてバウンスバック。前半アウトは2バーディ、2ボギーのパープレーで、ティショットは1度しかフェアウェイを外さなかった。

後半インは途中猛烈な雨に振られたが、9ホールすべてパー。17番では4mのパーパットが止まりかけてカップイン。ギャラリーの歓声に押されて入ったようなボールの動きに、思わず口に手をやり、笑った。我慢強さを見せ、3月下旬「アクサレディス」第1R以来、今季2度目のパープレー「72」にまとめた。

ホールアウト後のテレビインタビューでは「今日はいいゴルフができて、とっても幸せです。昔のボミを、昔のボミはおかしいですけど、自信満々のボミになってたくさん打てました」。大勢のギャラリーについて「日本で13年間、さみしい時はあったけど、ファンのみなさんのお陰で頑張れました。私の日本語ではうまく伝わらないと思うけど、感謝、感謝です。ありがとうございました」と話した。

国内ツアー初参戦の2011年開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」から通算289試合、優勝21回、トップ10が110回、予選落ち54回、棄権4回。生涯獲得賞金は歴代11位の8億6632万2664円。外国人プロでは異例の人気を誇った「スマイルキャンディ」は国内ツアー862ラウンドでフィナーレを迎えた。

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