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「正会員じゃないことに違和感」 イ・ボミの処遇で動いた小林浩美会長

イ・ボミ(韓国)が19日開幕の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」(兵庫・マスターズGC)をラストゲームに、日本での競技生活に区切りをつける。

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小林浩美が日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の会長に就任したのは、ボミが日本ツアーに本格参戦した2011年。それ以来、ツアーの隆盛をともにしてきた。「韓国ツアーで強い選手と聞いていたけど、強いというよりかわいらしいというのが最初の印象」と振り返る。

女子ゴルフは宮里藍横峯さくらの活躍で人気に火がついたが、2008年シーズンに37だった試合数は宮里や上田桃子が米国に主戦場を移したこともあり、09年以降34試合に減少していた(11年はさらに東日本大震災の発生で4試合が中止)。

ボミは韓国で賞金女王になり、2010年末の最終予選会(QT)を経て日本ツアーに参戦。2年目の12年3月「ヨコハマタイヤPRGRレディス」で、日本での初タイトルを手にした。年間3勝を挙げ、1億867万9454円を稼いで賞金ランキング2位に。13年は2勝、14年には3勝を積み上げた。

柔らかな笑みを浮かべてプレーするボミは外国人選手にしてツアーの人気をけん引し、2015年に試合数は08年と同じ37に回復した。ボミは7勝を挙げて、当時最高額の2億3049万7057円を獲得して賞金女王となり、史上初の2億円プレーヤーに輝いた。

2年連続で女王に君臨した2016年シーズンを終えて、日本ツアーで通算20勝。しかし、この時点でもボミはJLPGAの正会員ではなく、単年登録者として参戦していた。優勝の資格での会員登録が2010年に廃止へ方向転換され、11年以降はシーズン中に行われるプロテストに合格するしか正会員への道がなかったためだ。

ここで動いたのが小林だ。「日本で20勝以上も挙げて、絶大な人気。こんなに日本ツアーに貢献している選手が会員じゃないことには違和感しかなかった」と話す。規定の変更に踏み切り、ボミは2017年の「CATレディース」に勝利したことでJLPGAの正会員となる。

「女子ゴルフ界の大きな一区切り」

小林はボミのツアー撤退について「いつか来るものだけど、ボミさんにもその時が来ちゃったんだなと思うと寂しいですね。ファンからの人気も絶大で、日本の女子ゴルフ界にすごく貢献いただいた」としみじみ話す。

経営責任者として、ツアーへの経済的な貢献も強調する。宮里藍がアマチュア優勝を遂げて女子ゴルフブームが始まったと言える2003年の賞金総額は18億9560万円(全30試合)。23年は全38試合で、総額は史上最高(コロナ禍で2年間が同一シーズンとなった2020-21年を除く)の44億9000万円まで成長している。ボミが参戦9年で8億円を稼いだ姿は、女子ゴルファーという職業の人気の魅力を高めたと言えるだろう。

小林は「やっぱり魅力的なツアーはエンターテインメント性が高く、賞金総額も高いところ」と指摘する。「プロゴルファーは個人事業主。どこの国でも試験さえ受かれば門戸は開いていて、自国だけでなくほかの国も視野に入る。その時に選ばれるツアーでなくてはいけない」と気を引き締める。

ツアー撤退後のボミについて「藍さんみたいにジュニア支援に力を入れている人もいれば、コースセッティングや解説の仕事をする人もいる。ボミさんは日本のこともよく知っているし、将来的に日本ツアーで何かやってほしいし、いろんな可能性はある。ボミさんにとって大きな区切りになると思うけど、女子ゴルフ界にとっても大きな一区切りになる。そのくらい大きな存在」と改めて強調した。

「また違う形でボミさんの愛らしいスマイルを待っています」。暖かなまなざしで門出を見守る。(編集部・石井操)

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