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菊地絵理香は18度目の女子オープン 2度の惜敗に「出れば出るほど難しさが増す」

◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権 2日目(29日)◇芦原GC海C(福井)◇6528yd(パー72)

菊地絵理香が10バーディ、2ボギー「64」で回り、通算10アンダー単独首位に立った。「64」は大会ベストスコアタイ。過去に2度惜敗した大会で、優勝争いのチャンスがやって来た。

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「日本女子オープン」には、初参戦の2003年から数えて今年で18回目。出場選手のなかでは、藤田さいきの19回に次いで2番目に多い回数になった。最も優勝に近づいたのは2013年と15年。13年は宮里美香に1打足りずに2位、15年は三つ巴のプレーオフに敗れてチョン・インジ(韓国)にタイトルを譲った。

「なかなか獲れなくて、難しさは出れば出るほど増してくる」と35歳にとって経験値が増えるほど、考えることも増えてメジャー優勝は遠のく気がする。特にここ数年は20代前後の選手が次々優勝。今年は神谷そらが20歳で「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」、昨年は川崎春花が当時19歳で選手権を制している。

本大会でも直近2大会は勝みなみ(23歳)、20年は当時21歳の原英莉花がチャンピオンだ。「メジャーはたくさん経験して勝つものと、勝手に思っていた」と下の世代の追い上げを感じつつ、めぐって来たチャンスをつかみたい思いは強い。

大会記録に並ぶプレーで2位に3打差をつけてトップ。3番からの3連続バーディでは、3番(パー3)で2.5mのチャンスにつけ、4番は5mを決めきり、5番(パー5)はアプローチを20㎝に寄せて“お先に”バーディ。8番は2打目でグリーンを外したが、10ydのアプローチを直接入れてスコアを伸ばし、引き出しの多さでバーディを量産した。

「こういう風にいいスコアが出たのも、縁があるのかな」と15年大会の会場は、ここから車で20分ほどの片山津ゴルフ倶楽部 白山コース(石川県)。念願のタイトルを意識しつつ、「浮かれちゃいけない」と気を引き締めた。(福井県あわら市/谷口愛純)

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