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「ピンクの線」を信じた 小滝水音は初優勝後のスランプ脱出へ

◇国内女子◇住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 2日目(16日)◇新南愛知カントリークラブ美浜コース◇6534yd(パー72)◇晴れ(観衆7932人)

小滝水音が「やっと入りました~」と笑顔で声を弾ませた。ポケットから取り出したボールには、ピンクの線が1本引かれていた。

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7月「大東建託・いい部屋ネットレディス」でプロ7年目のツアー初優勝を手にした。シード経験が1度もない伏兵が手にした金星だった。しかし、翌週「北海道meijiカップ」こそ予選通過したものの56位。以降の直近4試合は予選落ち3回と熱中症で棄権1回と天国から地獄に落ちた。

2019年にはツアー35試合に出場した経験もある。ただ、優勝を手にした際の疲労はあったはず。また、これまでほぼ未体験だった本番前日のプロアマ戦出場が連続するスケジュールを踏まえ、18ホール消化していた練習ラウンドを9ホールにするなど対応してきた。

結果が出なかった原因を「パットが入らないこと」と振り返る。「大東建託が“入りすぎだった”ってのはあります。でも、ほんとに入んなくて」。今大会開幕前に初心に戻って、アドレスをチェックすると、アドレスの向きがまずかった。“右に向く”悪癖が顔を出していた。「例えば7mのパットならカップ1個分」というズレを修正した。

念を入れた。契約先のタイトリストのボール・プロV1には今季、オウンネームが入っておらず、印をつけるために買っていたピンクのマジックで、アライメントを合わせるためのラインを初めて書いた。

「ずっとロゴのTitleistで合わせてきたんですけど、ちゃんとやった方がいいと思って」。初優勝後6戦12ラウンド目でベストスコアの「67」を出したこの日、パットのラインにきっちり線を合わせ、6バーディを奪った。

首位と5打差12位で、5戦ぶりの予選通過を決めた。「思ったより上位に行けちゃって。でも、トップは遠いから」。現在の大目標は故郷・茨城の太平洋クラブ美野里コースで開催される日米ツアー共催「TOTOジャパンクラシック」(11月2日-5日)出場権の獲得だ。

43位のメルセデスランキングを、10月15日最終日の「富士通レディース」終了時点で35位以内に上げるため、最終日もピンクの線を信じて、パットを打つ。(愛知県美浜町/加藤裕一)

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2023年 住友生命Vitalityレディス 東海クラシック



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