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生涯初カーボンシャフトのアイアンがハマった 尾関彩美悠が連覇へ6位浮上

◇国内女子◇住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 2日目(16日)◇新南愛知カントリークラブ美浜コース◇6534yd(パー72)◇晴れ(観衆7932人)

昨年大会覇者の尾関彩美悠が11位から出て首位と4打差の6位に浮上した。逆転圏内で最終日を迎える。「拾ったパーがたくさんあったし、いい内容でした」。8、11番(パー3)でガードバンカーから50cmに寄せ、16番(パー3)では2m、最終18番では3mをしぶとく決めた。

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だが、6バーディ、1ボギー「67」のスコアの背景には、大会直前の“大英断”があった。「アイアンのシャフトをスチールから初めてカーボンにしました」

今季ツアー出場27戦で予選落ち14回。直近6戦こそ決勝ラウンドに進んだが、メルセデスランキングはまだ“シード圏外”の58位と苦しんできた。最大の理由はアイアン。ツアー初優勝を飾った1年前から、ウッド系のクラブに合う流れのものを探し求めて、シーズンインから数回、アイアンを替えた。

今週開幕前にも替えた。6番からPWまで、契約メーカー・ダンロップのゼクシオからスリクソンへ。特に思い切ったのはシャフトをスチールからカーボンに替えたこと。18ホール通して試したのは、開幕前日のプロアマ戦が初めてだったが、見事にハマった。

「カーボンは今まで全然使ったことがなくて、本当は来週からにしようかなって思ったんです。周りもきっと“大丈夫か?”と心配したと思うけど、打ってみたら今までで一番しっくり来て」。思えば、1年前もウッド系のシャフトを替えたタイミングで勝った。「だから、もう“使っちゃえ”と決めました」と笑った。

バーディ合戦の中で「68」「67」と並べて、優勝戦線に踏みとどまった。「ピンポジションによるでしょうけど、明日も67、66を目標にしないとダメですね」。不振に苦しみ、初のディフェンディング大会開幕前は「きっかけがほしい」とこぼしていた20歳が、急にニコニコし始めた。(愛知県美浜町/加藤裕一)

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2023年 住友生命Vitalityレディス 東海クラシック



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