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涙の予選落ちからリスタート 馬場咲希「どんどん挑戦」

◇国内女子◇ニトリレディスゴルフトーナメント 事前(23日)◇小樽CC (北海道)◇6695yd(パー72)

英国の地で大粒の涙をこぼした目は、すでに次を見据えている。「全米女子アマ」覇者として今季海外メジャー4試合に出場した馬場咲希(東京・代々木高)が、6月「宮里藍 サントリーレディス」以来の国内ツアーに臨む。

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2週前の「AIG女子オープン(全英女子)」で予選落ち。昨年「全米女子オープン」で日本人アマとしては8年ぶりに決勝に進んだメジャーだが、ことしはいずれも4日間を戦いきることができなかった。「去年の全米女子オープンは全然そういうの(結果を求めること)はなくて。刻まずに林越えを狙ってみたり、いろんなことに挑戦してみたり。そういうことが去年より気持ち的にやりづらくなってしまって、結局、最後までダメだった」

アマ世界一の肩書きを背負ってメジャー参戦を重ねながら、思うような結果を残せない焦燥感。ハードセッティングのプレッシャーからショットで振り切れず、転がして足を使うなどバリエーションを増やしたはずのアプローチも実戦でトライに踏み切れない自分がいた。

悔しい思いも含めて全てが貴重な経験になる18歳。「ひとつずつ直して、自分の考えがちょっとずつ変わっていったら」。大舞台での戦いを通して出た課題についても、丁寧に書き出して向き合っているそうだ。

少しだけ胸を張れるのは、昨年シーズン中に減ってしまった体重が海外遠征続きでも落ちなかったこと。食事に時間がかかるタイプで、なかなか消費エネルギーに追いつかなかったカロリー摂取も地道な積み重ねが実を結んでいる。日々“頑張って”食べているうちに、以前は無関心だったというご当地の名物への興味も出てきたとか。「北海道なのでラーメン、いくら丼、ジンギスカン…もうコンプリートしました」と笑う。

「海外メジャーは終わってしまったけど、切り替えてやってみよう、と。どんどん挑戦して、その結果がどうなるかを(試合の中で)調べていきたい」。原点回帰を誓い、初出場となる小樽での戦いも未来につなげていく。(北海道小樽市/亀山泰宏)

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