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「その歳で」を活力に 若手の台頭と西山ゆかりの奮闘

◇国内女子◇北海道meijiカップ 最終日(6日)◇札幌国際CC島松コース(北海道)◇6593yd(パー72)◇雨(観衆1421人)

若手の台頭が目覚ましい女子ツアーで、通算2勝のベテランが気を吐いた。予選通過した58人で最年長の41歳、西山ゆかりが通算7アンダーの13位でフィニッシュ。首位に4打差の7位で迎えた最終日は「71」と伸び悩んだが、「優勝争いの感覚。とても久しぶりな感じだったので心地よかった」と長く離れた終盤組での争いを楽しんだ。

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当地は2015年にツアー初優勝を飾った思い入れの深いコース。当時33歳だった自分を「ピンしか見ておらず、いい意味で“ガシガシ”していた」と表現する。そんな攻めが信条のプレースタイルは、「最近はピンの切られる位置が激しい」という下部ツアーに出場することで変化したという。

「(攻め方を)いろいろと考えるようになった。どっちがいいのかは分からないけれど、シンプルに優勝を目指して頑張ることは変わらないし、私らしいと思う」。今週も、6年ぶりのタイトルだけを目指して当地に乗り込んだ。

一方で、40歳を過ぎて主に関節周りへの気配りは増えたものの、体力と筋力は初優勝当時の8年前から「落ちていない」そうだ。ゴルフを始める前に所属していた高校ハンドボール部での鍛錬が「今も生きている」という基礎体力は変わらぬ財産。もちろん、「皆さんの力があるからできている」と話すトレーナーや周囲のサポートへの感謝も忘れない。

周りを見れば、いつしか自分よりも年上の選手はめっきり減った。多くのギャラリーを引き連れているのは、人気と実力を兼ね備えた新世代たち。「(ギャラリーは)若手だけを見たいのかな? と思うこともあった」と言うが、だからこそベテランの健闘に掛けられる声援が活力になる。「“あいつ、その歳で頑張ってるな”と思われることはプロとして幸せなこと。年齢を重ねてきたからこそ、だと思います」

3年前には生涯をともにする伴侶を得て、プレーで笑顔にしたい家族も増えた。8年が経って、変わったこと、変わらないことがある。その上で「ゴルフは成長していると思う」と西山は言い切る。「いつまでゴルフをやるのかは考えていません。自分で線を引かないように」。世代交代が加速する女子ツアーにあって、ベテランの放つ輝きもまた、力強い。(北海道北広島市/塚田達也)

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