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鈴木愛が徹した攻めのプレー “逃げ切れない”呪縛を解く「成長した1勝」

◇国内女子◇北海道meijiカップ 最終日(6日)◇札幌国際CC島松コース(北海道)◇6593yd(パー72)◇雨(1421人)

「イヤな感じがするな…」。2日目を単独首位で終えた鈴木愛の頭には、不吉な予感がよぎったという。2021年7月「資生堂レディス」で17勝目を挙げてから、首位で迎えた最終日で5試合続けて逃げ切りに失敗。前週の「楽天スーパーレディース」でも、2打のリードを守れず櫻井心那に逆転を許したばかりだった。

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「先週は逃げるゴルフが多かった。今週は克服して自分らしいゴルフをしよう」。悔しさがくすぶる中で乗り込んだ今週は、「絶対に弱気なゴルフはしない」ことを強く意識した。雨で止まりやすいグリーン状況も計算したピンを積極的に攻めるゴルフは、首位に並ばれた中盤以降から加速した。

前半9番(パー5)では、右ラフから44ydを30cmに絡めて再び1打リード。12番(パー5)でも3打目を1mにつけて2打差に広げる。さらに5UTで2mにつけた15番、8mを流し込んだ16番の連続バーディで勝利を決定づけ、無傷の5バーディ「67」をマーク。3日間をノーボギーで回り切り、3打差をつけてゴールテープを切る内容に「自分を信じて、ピンを狙うゴルフが最後までできた」と胸を張った。

ピンを高い精度で狙えたのは、もちろん卓越したショット力があってこそ。昨季までの2シーズンに比べて、今季はパーオン率とトータルドライビング(飛距離とフェアウェイキープ率の合算)が大きく改善した。鈴木はことしからコーチをつけずに自分で練習メニューを組み立てており、スイングに求める「ショットのキレや、捻転を増やすこと」に合わせたメニューをトレーナーに相談。「考えながらできることは一人でやって良かったところ。ショットが以前よりも安定してきた」という。

17年、19年と賞金女王に輝いた当時を彷彿(ほうふつ)とさせた3日間。「優勝できていたときは攻めるゴルフをしていたし、周りを見る余裕もあった。今週は久しぶりにいいゴルフができて、成長した1勝になったと思う」。30歳も迫り、体力の衰えを感じ始めていると明かすが、「経験値や優勝数は若い子たちに負けていない。自分もレベルアップできるように頑張りたい」と力強い。昨今のツアーをけん引する若手たちにとって、歴代女王の復活は大きな脅威となりそうだ。(北海道北広島市/塚田達也)

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