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島根から北海道にとんぼ返りで繰り上げ出場 山本景子が7位で決勝へ

◇国内女子◇ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 2日目(7日)◇真駒内CC空沼コース (北海道)◇6611yd(パー72)◇曇り(観衆1314人)

現地ウェイティングから繰り上がり出場の山本景子が首位と4打差の4アンダー7位で決勝ラウンドに進んだ。「まさか出られるとは…」。出場も半ば諦めていたツアー未勝利の30歳は快進撃に喜びいっぱいだ。

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「北海道だから行くか迷ったけど、チャンスあるなら行こうって。後悔するのだけは嫌だった」。出場優先順位のリランキング86位。同週開催の全米女子オープンもあって薄くなったフィールドに可能性を感じ、月曜日に拠点の名古屋から空路現地入り。同日にアウト9ホールの練習ラウンドをこなした。ただ、火曜日には以前から決まっていたゴルフ関係の仕事で島根へ。開幕前日の水曜日、繰り上げ出場の希望を持って、再び北海道へ。同日午後5時に欠場者の枠に入れることが決まり、現地に戻ってきたのは夜だった。

ゴルフは何があるかわからない。練習はおろか下見もしなかったインスタートの初日に出だし2連続バーディを決めて「70」。6位スタートのこの日は、序盤2、3番で連続ボギーを喫するも「ショットで頭の軸がずれているなって気づいて。そこを集中してやるようになったら安定してきた」と冷静に修正。その後は5バーディ、1ボギーと巻き返した。まともな準備もできずに入った本番を「逆に気持ちでできているからいいのかも。考えすぎていない」と分析した。

ゴルフを始めたのは高校1年生の16歳で、初心者がプロになるまでのめり込んだのも「うまくいかないからじゃないですからね。うまくいかないから上手く行った時が楽しい」という魅力に取りつかれたから。ツアー最高フィニッシュは2016年9月、2度目のプロテストで合格した2ヶ月後の「ゴルフ5レディス」の13位。トップ10すら一度もなく、今季開幕時のQTランク184位は、3月「アクサレディス」をQT181位で優勝した山内日菜子より下…。ドタバタ劇の末、ツアー初優勝となれば、これ以上のシンデレラ・ストーリーはない。(北海道南区/石井操)

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