好ショットもあったが出遅れた

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 初日（6日）◇ペブルビーチGL (カリフォルニア州)◇6509yd（パー72）

渋野日向子は1バーディ、6ボギー1ダブルボギーの7オーバー「79」で124位と大きく出遅れ、「まあ、ボロボロですね」と苦笑交じりに受け止めた。

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出だし10番で1Wショットが大きく右へ。1打のペナルティを払い、いきなりダブルボギーとつまずいた。「たまにパカーンと（右に）出るので、そういうときは（身体が）いい動きができていないんだと理解している感じです」。後半5番（パー3）でも右サイドのレッドペナルティエリアに打ち込み、6m近い距離を沈めるナイスボギーにするのが精いっぱい。一気に冷え込む中、上がり5ホールで4ボギーが重なった。

名物の7番はバンカーのボールが“目玉”に

左手の痛みから6月にトライしたテンフィンガーグリップを、従来のインターロッキングに戻して臨むメジャー。「身体を使うということを意識しはじめると、あんまりここ（左手の親指付近）に対して“圧”はかからない。この痛みを“利用”してスイングできるようになれば」と話していた中で、手応えを感じるシーンもあったという。

打ってすぐに「いい動きできた」とつぶやいたのは、前半17番（パー3）。5Wで放ったボールは真っすぐ飛んでピンそばにピタリ。この日唯一となったバーディが心を上向かせてくれる。「なかなか思うように身体を動かせず、スコアはメチャクチャたたきましたけど、その中でいいショットもあった。そこは前向きに捉えたい」

2日目は巻き返し必須

予選通過には、そんな一打を繰り返すような2日目のプレーが求められる。「ちょっとずつかな。ひとつでも、いいショットが打てたというのがもう少し増えていってくれれば」。視線を落とすことなく言った。（カリフォルニア州ペブルビーチ／亀山泰宏）