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「やれることはやった」上田桃子が臨む54戦目の国内メジャー

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 事前(2日)◇茨城GC西コース◇6780yd(パー72)

生涯獲得賞金10億円超を誇る上田桃子の、国内メジャー制覇に向けた挑戦がまた始まる。ツアー通算17勝のうち公式戦の勝利はなく、タイトル獲得への気持ちは年々膨らんでいる。昨季はその思いが強すぎたのが反省点。今季はどの試合も「全力」で取り組んできたが、胸に潜む不安と期待の心情を吐露した。

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「お休みにした先週にシミュレーションというか、(勝つ)イメージを何回もしてきた。『イケるかも』と思っては『全然まだ準備は出来ていない』と気持ち的なアップダウンがありながら、優勝って何だろうとか色んなことを考えたりして準備をしてきた。今年もメジャーが来たのかという気持ちと不安と、両方あります」。国内でのメジャー出場試合数はこれで「54」。今回は前週土曜日(29日)に休養日も設けて試合を迎えた。

練習をせずに休んでいていいのかという思いも抱えながら、「散歩したり、後輩たちの誕生日プレゼントを一日かけて探し回っていました」。自分に足りない要素は「余裕」と言い聞かせて作った時間。リフレッシュになったかと聞かれれば首を横に振る。大きな勝利を掴むための模索をうかがわせる。

コースメモを見ては戦略を練り、「4番の(グリーンを外した時の)3打目、10番、16番のティショットも、シミュレーションは何回もした」と、練習場やラウンド中にコーチから振れられた“お題”に応えるように、ショットのイメージトレーニングも実施。「やれることはもうやった」と言い切った。

「調子が悪くないのに勝てていない理由は何だろうとも考えた。でも最終的に勝った人しか分からない。スポーツは答えが無いというか、その時々で答えは違うと思う。勝った人にしか分からないところを味わいたい」。昨年の優勝スコアは12アンダー。「ガマン大会」と考える今週はホールによっては“パーもバーディと同じ”くらいの価値があると構える。ゆとりのある精神状態で臨むつもりだ。(茨城県つくばみらい市/石井操)

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