プロゴルファーの妹（右）が初キャディ

◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 事前(29日)◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6480yd(パー72)

2017年から日本でプレーしてきたユン・チェヨン（韓国）が、日本最後の試合を迎える。「去年からずっと結果がでなくて悩んでいた」と、昨シーズンはポイントランク77位で4季連続キープしたシードを手放した。12月のQTファイナルステージでもツアー出場権を獲得するには至らず、36歳となった今季はホステスプロとして出場する今週まで出場機会を得られなかった。

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別れを惜しむ

今季限りでの引退を発表したイ・ボミ（韓国）とも、ツアープロを辞めることはお互いに話していた。2歳下のボミと一緒に今季いっぱいプレーすることも考えたが、「日本ではじめての試合がヤマハだったし、最後もヤマハで。意味がある試合だから」と、2014年にはじめて日本ツアーの舞台を踏んだ本大会を最後に決めた。

14年大会は自身にとって初めての海外ツアーで、「あまりにもうまく行きすぎて、驚いた」と23位は予想以上の出来だった。ギャラリーの温かさに魅了され、17年から日本に本格参戦することを決めた。

6年間いた日本ツアーもこれで最後

ヤマハレディースを終えた後は、韓国で4月27日に開幕する「クレアス F＆C KLPGA選手権」出場でツアープロのキャリアに幕を引く。今後は試合解説の仕事も決まっているが、「ゴルフ以外の仕事もやっていきたいので、これから決めていきたい」と新しいことにも挑戦する予定だ。

「6年間、日本でできて、みなさんに感謝しています。楽しくプレーする姿を見せたいです」。妹をキャディに、笑顔で最後の1試合を締めくくりたい。（静岡県袋井市／谷口愛純）