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「信じられない…まさか…」 地元Vに山内日菜子の家族も泣いた

◇国内女子◇アクサレディスin MIYAZAKI 最終日(26日)◇UMKCC(宮崎)◇6565yd(パー72)

最終18番グリーンで優勝を決めて泣き出した山内日菜子の姿に、グリーンサイドで見守った父、母、弟も泣き出した。

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号泣する父・克則さんは「信じられないです…まさか…」と嗚咽した。宮崎市内の自宅から連日通い、初日からロープサイドでついて回った。「5位以内でいい。5位以内で」と呪文のように繰り返し、娘がパットを沈めるたびに「よーし!」と絶叫した。

昨年のファーストQTで“クラブ本数超過”によるペナルティもあり、最終QT進出を逃し、下部ツアーすら出場が見込めない同ランク181位と沈んだ。

ツアーで年間最大8試合使える主催者推薦で出場機会を得た今大会最大のテーマは、6月「ニチレイレディス」後となる第1回リランキング(出場優先順位の組み替え)に向けたポイント稼ぎ。そのために父が立てた目安が「5位以内」だった。

優勝会見で家族への思いを聞かれるたび、山内は何度も泣いた。宮崎で高校ゴルフの強豪・日章学園高に進学したが、ゴルフ部の練習場が自宅から車で約40分かかる遠方に移転。当時自営業で生計を立てていた克則さんが送迎できなくなり、1年で通信制がある宮崎東高に転入。近場の練習場で球を打ち続ける山内を妻・由美さんらと見つめてきた。

永久シードの大迫たつ子、かつて連続482試合連続出場を記録した“鉄の女”今堀りつ、ツアー18勝の大山志保永峰咲希柏原明日架脇元華…。多くのプロを輩出した宮崎にあって、決して王道ではない道を歩んだ山内。そんな娘を「人と違うことをするのは大事なこと」と克則さんは見守り、導いてきた。

母・由美さんは「のほほんとしてますけど、コツコツと地道に頑張る子です」という。期待を大きく上回る結果を残した娘の姿が、家族にはとてもまぶしかった。(宮崎市・加藤裕一)

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