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8罰打からの巻き返し ご当地プロ山内日菜子が初の首位発進

◇国内女子◇アクサレディスin MIYAZAKI 初日(24日)◇UMKCC(宮崎)◇6565yd(パー72)

最終9番ホールで12mのファーストパットを2mもショートした。残った下りのパーパットを何とか決めた。ひときわ大きな歓声と拍手の中で、山内日菜子はホッとしたように笑った。

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「ショットもまあまあ良かったですが、パットが入ってくれました」。6バーディ、1ボギーの「67」は、パー72で21年「Tポイント×ENEOS」第2ラウンドと並ぶツアー自己ベストスコア。2019年4月「スタジオアリス女子オープン」5位発進が最高だった26歳には、プロ8年目で初めての首位スタートだ。

ゴルフ人生最大の失敗から巻き返したい。昨年11月のファーストQT(C地区)1、2ラウンドでバッグにクラブを15本入れてプレー。ゴルフ規則4-1b(1)「14本のクラブの制限」に違反した。素振りに使うレフティ用のアイアンを入れ、発覚までの計4ホール分で2罰打ずつ、計8罰打を食った。うっかりミスとはいえ、あまりに恥ずかしい大ポカで通算9オーバー。結果的に最終QT進出を1打差で逃し、今季の出場優先順位QTランクは181位…。2023年はツアー出場はおろか、下部ステップアップツアー出場も見込めなくなった。

絶望感に落ち込むオフ、背中を押してくれたのは同郷の1年先輩、柏原明日架の父・武道さん。柏原と一緒に練習した際「ヒナちゃんはうまいんだから、絶対にシードを取れる力があるから」。その言葉でゴルフに手応えを感じていた昨季の自分を思い出した。「もう少し自信を持たなきゃ」と前向きになるきっかけをもらった。

今大会は当然「主催者推薦」による出場。UMKCCは小学校3年からプレーさせてもらっており、「日本で一番回ったコース」と言える。

「いつもの試合と違う緊張感があります。いっぱい知り合いの人が応援してくれて、やりやすいです」。ツアー初優勝となれば文句なし。トップ3など上位フィニッシュでも、第1回リランキング(ツアー出場優先順位の組み替え)の6月中旬「ニチレイレディス」まで残り12戦で何試合推薦枠をもらえるかによるが、後半戦出場権獲得の可能性も出てくる。「自分はできるんだって、とにかく自信を持って頑張ります」。どん底からのV字回復へ、意欲は十分だ。(宮崎市・加藤裕一)

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