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不振脱却へ 西郷真央「思ったより早かった」

◇国内女子◇アクサレディスin MIYAZAKI 2日目(25日)◇UMKCC(宮崎)◇6565yd(パー72)

西郷真央が通算3アンダーだった後半14番パー4で、トリプルボギーをたたいた。ドライバーショットを右にOB。残り5ホールで伸ばせば優勝争いというタイミングだった。

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ところが本人はあっさりしていた。「あれは単純に手が滑った結果なので、引きずらなかったですね」。それを実証するように15、16番では連続バーディと3バーディ、1ボギー1トリプルボギーの「73」。首位と7打差30位で今季国内ツアー2戦目にして初の予選通過を決めた一日に深刻さはなかった。

前向きだった。「当初はもう少し時間がかかるかなと思っていたのが、昨日久々に60台(69)が出て“思ったより早いな”と感じています」

「通算35オーバー」で最下位に沈んだ昨年11月のシーズン最終戦「リコーカップ」。「恐怖がある」とまでこぼしたドライバーを中心したティショットへの不安。昨年末までクラブを握らず、その後は1日も休まず、師匠で男子プロの尾崎将司の“ジャンボ邸”などでスイング再構築を目指してきた。

ようやく「このスイングかな」と手応えが出てきたのは今季初戦の米女子ツアー「HSBC女子世界選手権」(3月2日開幕・シンガポール)の2週間前だったという。「海外メジャーまでに何とかって思っていて。シェブロン選手権(4月20日開幕)はまだ無理で、全米女子プロ(6月22日開幕)や全米女子オープン(7月6日開幕)の前あたり」。そこがスイング再構築の目安だったから、3カ月は早い回復ぶりだ。

昨季開幕5戦3勝した当時に劣らぬショットが出てきた。この日の4番パー4(378yd)は力感あふれるドライバーのフルショットでフェアウェイを捉えた。フロントエッジまで残り110yd、ピンまで128ydの第2打をショートアイアンのコントロールショットで2.5mへ。狙い通りのバーディを奪った。

「いいショットはいいんです。もちろんミスは出るんですけどね。構えにくいホールでまだ置きにいってしまう場面があったり…」。イップス説までささやかれたトンネルの出口へ、もう光は見え始めている。(宮崎市/加藤裕一)

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