畑岡奈紗に小林浩美会長 卯年生まれのプロゴルファーたち
年間女王・山下美夢有に聞いた「7つの質問」
山下美夢有がメジャー2勝を含むシーズン5勝で年間女王に輝いた。21歳103日での戴冠は2007年の上田桃子(21歳156日)を抜き、史上最年少(1988年のツアー制施行後)の快挙だ。2023年、2年連続の頂点を目指す21歳に7つの質問を聞いてみた。
1. パーオン率、フェアウェイキープ率、飛距離…。改善したい部分は
「アプローチかな。バンカーとグリーン周りのアプローチが課題なので。ショットは安定するようになった。パー5の100yd以内がバーディ取れなかった。バンカー(※)はあんまり入らなかったから、たまに打つとなったときにイメージが湧かなかった」 ※サンドセーブ率39%(56位)
2. 憧れはタイガー・ウッズ。教えてもらえるなら
「ショートゲームを教えてほしい。パターとか、グリーン周りとか。小さいときから家のテレビではゴルフネットワークがずっと流れていて、試合はよく見ていた」
3. プロゴルファーを目指す弟の山下勝将(近大)に一言
「大学に入ってから練習もいっしょにすることがなくなったし、どんなゴルフをしているか見てないけど、まだまだかな(笑)」
「下部ABEMAツアーで優勝(ダンロップフェニックストーナメントチャレンジ in ふくしま)してハイライトも見た。すごいなと思ったが、そこから推薦をもらった試合も予選落ちで終わった。本人も悔しいと思うが、プロの方と一緒に回って足りない部分も分かったと思うので、来年は頑張ってほしいな、と弟には言いたいけれど、言えないですよね」
4. ゴルフを始めたばかりの10歳の女の子にアドバイスするなら
「まずはゴルフを楽しんでやるのが一番。でも、それって本当に難しい。親が送り迎えもしていたりして、けんかとかもあると思うし、親もプロになってほしい思いも強かったり。私はそのときにプロになりたいとそんなに思ってなかったので」
「どっちかというとゴルフが楽しかった。うまくなりたい思いでやっていた。中学2年のときにプロの予選会みたいなの(競技で)優勝して、レギュラーツアーに中学3年のときに出た(2016年マンシングウェアレディース東海クラシック 結果は予選落ち)。ギャラリーさんも多くて私もここで戦いたいなと思った」
5. 2022年のベストショット
「良いことって覚えてない。悪いことは思い出す。悪いっていうか、課題やなと。ゴルフはそこが難しい。良いときって何をしてもうまくいく。悪いときにどうやっていくかが重要になる。それが大事」※JLPGAアワードの「ベストショット賞」では最終戦「リコーカップ」で勝みなみに競り勝つバーディパットが選ばれた
6. 自分についての記事は気になるか
「あんまり読まないし、気にもならない。アワードでベストコメント賞を取りたいと言ったが、コメントがうまいなって思うのは上田桃子さんかな」
7. 2022年、23年を一言で表現するなら
「22年は“感謝”。23年は“挑戦”かな。海外メジャーを含めていろいろ勉強していきたい。笹生優花が海外メジャーで優勝(2021年全米女子オープン)して、私も頑張ろうという気持ちになった」
(聞き手・構成/玉木充)