家族で喜びを分かち合った

◇国内女子◇伊藤園レディス 最終日（13日）◇グレートアイランド倶楽部（千葉県）◇6741yd（パー72）

「本当に悪くても良いときも変わらず、ずっとサポートしてくれた。弟と妹がいるが私中心で動いてくれていた。迷惑をかける部分がたくさんあった。その中でもサポートしてくれて強くなれた」。山下美夢有が思わず涙ぐんだ。今季4勝目を挙げ、ツアー史上最年少（21歳103日）で年間女王に上り詰めた。快挙の裏には家族のサポートがあった。

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今季は、昨年ツアー初勝利を挙げた4月の「KKT杯バンテリンレディス」から3戦連続で予選落ち。「メンタル的にも落ち込んでしまった」とふさぎこんだ。5月「ワールドレディスチャンピオンシップ」など3勝したが、10月「マスターズGCレディース」で今季5度目の予選落ちを喫し、コーチを務める父・勝臣さんとコースで練習。言葉を交わしながら、2人で原点を見つめ直した。

表彰式で思わず涙

「一番心に残っているし、そこでしっかり見てもらえて、その次の試合からも自信になった。本当に小さいときから教えてもらっているし、自分が悪くなったときも修正してもらえる。安心して親子で頑張れた」

18番グリーンで優勝を見届けた母・有貴さんは「ゴルフだけじゃなく、人間性も高めてほしい。強く優しいプレーヤーであってほしい。たくさんの人に支えてもらった」と涙を流した。山下一家の視線はすでに快挙の先を見据えていた。（千葉県長南町／玉木充）