樋口久子 三菱電機レディス<テレビ放送予定>
2022年 樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント
期間:10/28〜10/30 場所:武蔵丘GC(埼玉)
「暗闇から出口が見えた」 渋野日向子が5カ月ぶり日本ツアーで明るい理由
◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 事前(27日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6550yd(パー72)
開幕前日、渋野日向子は時折大きな笑い声も響かせながら18ホールを回った。5月「ブリヂストンレディス」以来の国内ツアーで仲の良い青木瀬令奈、上野菜々子との練習ラウンドにテンションが上がった部分、長かったシーズンが終わりに近づき「ラストスパート、頑張ろう」と気合を入れ直しているところもある様子。何より、「少し暗闇から出口が見えたというか、そういう感じはあります」というゴルフの状態が表情を明るくさせる。
<< 下に続く >>
3週前の「LPGAメディヒール選手権」で8月「AIG女子オープン」(全英女子)以来となるトップ10入り。前週は韓国で最終日に米ツアー初のホールインワンを決めるなど19位。「ホールインワンは特に関係ないんですけど…」と笑い、「調子が悪かったときよりもパーオン率が上がっているのと、ボギーを打つ数が少ない。そこに関しては、自分のやりたいゴルフに近づいてきているのかな。(韓国での3日目に)8点(ダブルパー)はありましたけどね」と“オチ”をつけながら話す。
スタッツで最も重視しているといっていいパーオン率は、直近2試合で75%(54/72)、77.78%(56/72)を記録している。数字として及第点にあることに加え、「アイアンで一番イヤなミスは引っかけてしまうこと。6月、7月とそれを修正したくて、悩んでいたりもした。最近もごくたまに出たりしちゃいますけど、そのミスが減ってきた。左のミスが(以前より)なくなったことによって、(自分の中で)出口が見えたと言っても過言ではない」
スイングのメカニック的な修正、そして右へのミスをある程度、自分の中で許容すること。もちろん、地道な積み重ねがあってこそでもある。「しっかり振り切って自分の打ちたいボールが打てるような練習は、米国で試合をしながらこなしてきた」と、少しだけ胸を張って言った。
自身初の連覇がかかる大会にも冷静だ。「2年前はホールインワンしたけど予選落ちしている。いいイメージと悪いイメージが半々。連覇と言われるので嫌でも気になってしまうけど(笑)、5か月ぶりの日本の試合をしっかり楽しんで、(ギャラリーにも)楽しんでもらえるように全力を尽くしたい。自分のできるプレー、やりたいプレーが3日間できるように」。地に足をつけて、一打一打に全力を込める。(埼玉県飯能市/亀山泰宏)