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「自分は天才と思っていた」 セキ・ユウティンの挫折とうれし涙

◇国内女子◇ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント 最終日(4日)◇ゴルフ5カントリー オークビレッヂ(千葉県)◇6465yd(パー72)

4打差からスタートしたセキ・ユウティン(中国)が1イーグル8バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「66」でプレー。通算12アンダーで並んだ吉田優利とのプレーオフでは2ホール目でバーディを奪って制した。念願のツアー初優勝で涙をこぼした。

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最終組でプレーした2日目は「弱虫みたい」と気持ちに負けてスコアを伸ばせずに終えたからこそ、最終日は「優勝したい」思いを前面にして臨んだ。

後半13番(パー5)でイーグルを奪い、トップに立ったがプレッシャーに負けて14番でボギー、15番でダブルボギーをたたいて後退した。しかし、「もう一度立ち向かおう」と気持ちを奮い立たせて盛り返した。

セキは4歳まで日本で過ごし、7歳から中国でゴルフを始めた。アマチュア時代はナショナルチームに所属し、18歳で中国ツアーの賞金女王に輝いた。順調なキャリアに「自分は天才と思っていた」と振り返る。

しかし、日本ツアー1年目の2017年に32試合中17試合で予選落ちと挫折を経験。それでも「(環境に)慣れていないだけ。自分の問題じゃない」と現実を受け止めることができなかった。ただ、なかなか結果が出ない日々に「自分の力で何でもできる」という考えは崩れていった。

「お金を稼ぐとか、どういう生活をしたいのかとか考え過ぎるようになって、簡単にプレー出来なくなった。そこから謙虚にシンプルにするのはすごく時間がかかった」。がむしゃらに取り組んでいた練習も、内容や効率性を見直し、他選手にコーチを紹介してもらうなど試行錯誤した。

まだ24歳と遊びたい年頃。「普通の経験が欲しいけど、ツアー選手になったら努力しなければいけない。悔しいこともあったけど少しずつ努力して優勝出来てよかったです」と喜んだ。

レギュラーツアーで中国人選手が勝つのは2017年「TOTOジャパンクラシック」を制したフォン・シャンシャン以来。米ツアーで10勝をあげた大先輩のように、将来は米ツアーに挑戦する夢もあるが、まずは次週の国内メジャー「日本女子プロゴルフ選手権」(京都・城陽CC)制覇に照準を合わせていく。(千葉県市原市/石井操)

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