ノーボギーVの快挙を達成した

◇国内女子◇楽天スーパーレディース 最終日（31日）◇東急グランドオークGC（兵庫県）◇6616yd（パー72）

史上初の快挙に、18番グリーンを取り囲んでいたギャラリーが大きく沸いた。勝みなみがノーボギーの1バーディ「71」で回り通算22アンダー。女子の4日間競技では史上初の「72ホールノーボギー」でツアー通算7勝目を飾った。

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「64」で回った3日目とは変わり、この日はピンチをしのぐ展開が続いた。最初の試練、前半の2番で2mのパーパットを沈めると、続く3番（パー3／148yd）は4mを決めてこの日唯一のバーディを奪った。7番（パー5／533yd）では、グリーンエッジからの4打目のアプローチを3mショートさせたが、そこもパーでしのいだ。

前半を「35」で折り返すと、後半12番（パー3／151yd）でもティショットをグリーン奥のラフに外し、残った4mのパーパットをねじ込んだ。ノーボギーへの最後の試練は17番（パー3／180yd）。ティショットでグリーンエッジに乗せると20ydのアプローチが4mもショートした。「思ったより切れて『ヤバい』と思ったけど、伸びてくれた」。パーパットはカップに吸い込まれた。

しびれる距離のパーパットをいくつも沈めた

最終18番（パー5／533yd）は無難に3オン2パットで締めくくり、後半はオールパーの「36」でまとめた。「1試合ノーボギーは本当に難しい。ピンチが何ホールもあって、あきらめかけていた」と4日間を振り返った。

「え？ 初めてなんですか？全然知らなかったです…」。優勝後の会見で、72ホールノーボギーVが史上初ということを初めて知った。「でも、それが良かったかも」。“無意識”でのプレーが、快挙を生んだのかもしれない。

最終日は耐えるゴルフだった

テレサ・ルー（台湾）の持つ72ホールのツアー最少ストローク優勝記録の264ストローク（通算24アンダー）には、あと2打届かなかった。「チャンスもたくさんあったので、できれば両方更新したかった。そこが残念」と悔しさもにじませた。

次週の海外メジャー「AIG女子オープン（全英女子）」（8月4日～／スコットランド・ミュアフィールド）へは最高の状態で乗り込む。「いろんな選手のプレーや練習風景とかも見て雰囲気も楽しみたい。4日間回れるように頑張りたい」。満面の笑みで活躍を誓った。（兵庫県加東市／内山孝志朗）