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西村優菜は「余裕ゼロ」の逃げ切りV メジャー連戦へ弾み

◇国内女子◇ニッポンハムレディスクラシック 最終日(10日)◇桂ゴルフ倶楽部(北海道)◇ 6763yd(パー72)

「プレッシャーには負けそうにない子なので」と話した野澤真央の印象とは裏腹に、追われる西村優菜の心境はハラハラだった。3打のリードを持って入った最終日、西村は「全然、余裕ゼロ。最後まで本当に気が抜けなかった」と振り返る。

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12番からの連続ボギーで失速し、通算16アンダーまで伸ばした野澤に並ばれた。ここで気持ちが折れかけたが、「確実に獲らないと優勝はない」と続く14番パー5でバーディを奪ってバウンスバック。15番では8mのバーディパットをねじ込み、力強くガッツポーズが飛び出した。ここで野澤がダブルボギーをたたいて単独首位に返り咲いた。

トップで迎えた最終ホールは、2打目をバンカーに入れたがパーを拾って逃げ切り優勝。「同組の選手が本当に素晴らしいゴルフをしていたので、圧倒されてしまった。ダメかなと思ったときもあったけど、あきらめなくて良かった」と、6月の「ニチレイレディス」に続く今季2勝目を勝ち取った。

今季の目標だったシーズン複数回優勝の達成とともに、海外メジャー参戦に向けても自信になった。しばらく日本を離れ、2週後の「アムンディ エビアン選手権」(フランス・エビアンリゾートGC)、8月「AIG全英女子オープン」(スコットランド・ミュアフィールド)に出場する。

6月の「全米女子オープン」では、1打足りずに予選落ちと悔しい結果に終わった。エビアン選手権からの2戦は「4日間戦いたい。いい経験を積みたいけど、それだけで帰ってきたくない」と上位入りを狙う。

「勝ってから行きたいと思っていたので、うれしいです」。粘り勝ちのこの優勝は、メジャーで活躍するための後押しになるはずだ。(北海道苫小牧市/谷口愛純)

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2022年 ニッポンハムレディスクラシック



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