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「完璧」15mスーパーパット 渡邉彩香がつかんだ二人三脚V

◇国内女子◇ほけんの窓口レディース 最終日(15日)◇福岡CC 和白コース(福岡県)◇6299yd(パー72)

首位で出た渡邉彩香が6バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「71」で回り、トーナメントレコードとなる通算11アンダーで高橋彩華と並んでプレーオフに突入。2ホール目にバーディを決めて約2年ぶりとなるツアー通算5勝目を挙げた。「今年は開幕から悔しい思いもしていたので、きょうも中盤から苦しい展開だったんですけど、勝てて本当にうれしい」と笑顔があふれた。

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今季4度目の最終日最終組で、ようやく頂点に上り詰めた。「最初からガンガン攻める」という気持ちを持って臨んだこの日、1番(パー5)で会心のドライバーショットを放ちバーディ発進し、出だしの5ホールで4バーディのロケットスタートを決めた。「ドライバーをしっかり振るとかウェッジショットとか、自分がやるべきことをやったらポンポンと獲れた」

8番(パー4)でティショットを大きく右に曲げてOBとし、ダブルボギーをたたいたが、「アクセルを踏み続けるじゃないですけど、一瞬でも放したらやられると思っていたのでフルスロットルでやり続けるしかない」と踏ん張った。

突入した18番(パー5)でのプレーオフ。1ホール目をともにパーとして迎えた2ホール目、第3打をピンから15mの位置にのせた。「1グリップくらい切れる上りのフックライン」というバーディパットをねじ込んで勝利をつかみ取った。「まさかあんなにきれいに入るとは。でも、ラインと強さを自分の思った通りに打てた完璧なパッティングだった」

昨年2月に埼玉栄高校時代の同級生で、柔道家の小林悠輔さんとの結婚後の初優勝。前週の予選落ち後には、開幕から3度の最終日最終組も勝ちきれなかったもどかしさを打ち明け、「アスリートとして色々悩めるのは幸せなこと。上を目指してやってダメなら悩んで、を繰り返せるのは幸せ」という悠輔さんの言葉が心に響いた。

「同じアスリートとして気持ちを分かってくれるし、本当に助けてもらっている。グリーンサイドで待ってくれている姿を見たら、よりうれしさを感じた」。夫婦でつかんだ“初勝利”だった。

「朝から来てくれたファンの方もいますし、応援してくれるギャラリーさんの前で優勝したいと思っていたのでうれしい」。この日詰めかけた5000人近いギャラリーの声援も、2年ぶりの勝利への大きな力となった。

結婚後の初Vを飾り、次の目標は「ツアーで1番」と力を込める。「そろそろベテランという感じになってきているので、色々経験した分もっといい試合をたくさんしたい。トップを目指して頑張りたい」。さらに上へ、より高く、二人三脚で力強く歩み続ける。(福岡市東区/内山孝志朗)

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