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緊張乗り越え築いた大量リード 山下美夢有を支える父の言葉

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 3日目(7日)◇茨城GC西コース◇6680yd(パー72)

初日にコースレコードを更新する「64」で飛び出し、3日目は「67」をマークしてリードを広げた。2位に6打差をつけて独走する山下美夢有は「明日も緊張するだろうなと思っています」と控えめに語る。

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同組の青木瀬令奈が「安定感がありましたし、雨も意識せずに淡々とプレーしていた」と証言するポーカーフェイスを貫いたが、内心はドキドキだった。「今日も緊張しながら回っていました」

キャディと会話をはさんで気持ちを落ち着かせ、3日間キープし続けるショットの安定感を武器に次々とチャンスにつける。今週新しく投入したオデッセイの「ホワイト ホット OG 2-BALL パター」も好調。難度の高いグリーンで4~5mの距離をしっかり決め、6バーディを量産した。

安定してフェアウェイをとらえてきたティショットがブレたのは終盤だった。「下半身が動かなくてミスが出てしまった」。最終18番の1打目は緊張からスイングのタイミングがずれて左に曲がった。2打目は左足下がり、雨に濡れたラフから。一層高まる緊張の中で思い出したのは、父から言われた「焦らず、リズムを大切に」のひと言。

ここまで3試合連続で予選落ちを喫していたが、コーチとして支えてくれる父から「マイペースにやったらいいよ」と言われていた。今週は、ここ数試合来られなかった会場にも来てくれている。父の言葉を思い出して振った一打は、グリーンをしっかりとらえて2パットで沈めるパーセーブ。通算2勝目、メジャー初タイトルに前進した。

「明日も緊張しながら回ると思うし、最後まで何があるか分からない。落ち着いてプレーができたらいいなと思います」と話す様子は、6打のアドバンテージを感じさせないほど控えめだ。それでも今週は、父の存在が揺らぎそうになる気持ちを支えている。(茨城県つくばみらい市/谷口愛純)

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