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富士山、シブコの前に現る 2021年ベストショット3選【高藪望】

日常と非日常が交錯した2021年。緑の芝の上で繰り広げられたゲームを取り巻く光景も、また同じだった。フォトグラファーたちはそんな中、二度と訪れない瞬間の数々を切り取ってきた。GDOとともに旅を続けたプロフェッショナルが選んだ今年の3枚。第5回は高藪望カメラマン編。

<スタンレーレディス初日 渋野日向子>

晴れていてもくるくる変わる雲のおかげで、なかなかその顔を拝めない富士山。ちょうど渋野日向子の組が来た時に顔を出してくれた。
彼女はこの大会で、およそ2年振りの優勝を果たした。私はこの写真が、これからアメリカツアーという大きな山に立ち向かっていく、今のシブコの姿とシンクロしてしまう。彼女はどのような思いでこの山を制していくのだろう。

<ほけんの窓口レディース初日 大里桃子>

この大会で優勝を果たした大里桃子プロ。2週前は上田桃子とのプレーオフで敗れ、前週は西村優菜と3打差の2位。悔しい気持ちを乗り越えて、まさに三度目の正直での優勝となった。
二度敗れても前を向き、笑顔で一歩ずつ歩みを進めるこの一枚が、この大会での大里プロを象徴していると思う。

<ゴルフ日本シリーズJTカップ2日目 カメラマン>

ゴルフ場で撮影をしていると、ふと笑いたくなるような瞬間がある。
カメラマン達はいい写真を撮影するために、時にはいつくばり、時には忍者のように気配を消し、大きなレンズのカメラを担いでゴルフ場を駆け回っている。真剣になるあまり、集中するあまり、はたから見ると面白い格好だったりする時も結構あると思う。ツアー観戦の際は、たまにゴルフカメラマンに注目してみるのも楽しいかもしれません。

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