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高額賞金かプロテストか 「迷いに迷った」高木優奈の選択

◇国内女子◇最終プロテスト 事前(1日)◇城陽CC (京都)◇6400yd(パー72)

ツアー出場かプロテスト受験か、高木優奈は直前まで悩んでいた。決めたのは埼玉県で行われた前週「樋口久子 三菱電機レディス」を終え、いったん自宅に戻ってから。「プロテストに行きます」。指導を受ける三觜喜一(みつはし・よしかず)コーチらに告げ、京都へ向かう新幹線に乗り込んだ。

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賞金ランキング56位、メルセデスポイントランキング55位と来季シード権へ瀬戸際にいる。最終プロテストと同週に開催されるレギュラーツアー「TOTOジャパンクラシック」は3日間大会よりポイント配分が大きい4日間大会。予選カットなしで優勝3300万円の高額賞金がかかった一戦でもある。

「もう、もちろん迷いに迷っていました。できることなら『TOTO』に出たかった。でも、来年を確定するためには、こっちに来ないといけないかなというのがあった」。ランク50位以内のシード獲得によって正会員となる道にこだわる選択肢もあったが、来季の“職場”を失ってしまいかねないリスクもはらむ。熟考のすえ、4度目のプロテスト挑戦を選んだ。

3週前の「富士通レディース」で6位に入るなど、今季4度のトップ10入りを記録。上位争いに加わる試合も出てきた。「100yd前後が近くに寄るようになって、バーディが増えた。バーディが獲れるから、ボギーを打っても大丈夫と心の余裕ができて、焦らずにやれている。レギュラーツアーで1年ちょっとやってきて、自分がどれほど成長したのか、プロテストの緊張感にどれだけのまれずにやれるか、楽しみです」

ツアーの中心となりつつある勝みなみ渋野日向子ら“黄金世代”の23歳。「こっちで受かってから、あと2試合、優勝とシードに向けて精いっぱいやれれば。プロテストを選んで間違いはなかったと思っています」。心を決めて、勝負の4日間に臨む。

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