18番のアプローチショットでチップインバーディ

◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 3日目（3日）◇烏山城CC（栃木県）◇6550yd（パー71）

通算7アンダー2位タイから出た勝みなみが1イーグル2バーディ、2ボギーの「69」で回り、通算9アンダーの単独首位で最終日を迎える。「楽しんでゴルフをしよう」とティオフしたが、出だしからパーが続いた。もどかしい思いがこみ上がるなかで迎えた5番(パー5)でチップインイーグルを奪取。その後は8番（パー3）でボギーも10番でバーディを奪った。

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首位タイで臨んだ17番では「嫌な感じはした」という、つま先下がりの2打目が右の池方向へ。「警戒していなかった」と池に一度は入るも、水切りショットのように飛び跳ねてボールはグリーン手前に転がった。「ドキッと」するピンチでボギーをたたいたが、続く最終18番の2打目をこの日2度目のチップインでバーティを奪って取り返した。

17番ではボギーをたたいた勝みなみ

5番の1度目の「チップイン」では50度と58度のクラブで迷いがあった。「58度なら上げて、50度なら手前の傾斜に当てて寄せるアプローチ。すごく練習していたわけではないけど直前の練習で上手くいっていたので58度で」と放った球がカップイン。2度目は「狙いにいった」と強気のアプローチショットだった。

アマチュア時代から「日本女子オープン」に出場してきただけに「本当に勝ちたいですね。その一言」。2014年「KKT杯バンテリンレディス」でアマチュア優勝。高校2年生だった15年大会で史上初のアマチュア2勝目を狙っていたが、11位タイのローアマチュア。「すごい悔しかった」

16年大会では予選落ちをし、プロ転向してからも好成績とはならなかった。「アマチュア時代から特別な大会でもあった。素直に楽しんで、あすは悔いのないゴルフをしたい」。ツアー6勝目、メジャー初優勝へ残り18ホールに挑む。(栃木県那須烏山市／石井操)