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最終組で争った大山志保 5打差3位に「うれしさと悔しさが半々」

◇国内女子メジャー◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 最終日(12日)◇静ヒルズCC (茨城県)◇6680yd(パー72)

44歳の元賞金女王・大山志保が、伸び盛りの稲見萌寧(22歳)と西郷真央(19歳)を相手に、メジャー大会の最終日最終組で優勝を争った。

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前夜は「首がグキってなった…」という大山。「ぜんぜん大丈夫だったんですけど、明日プレーできなかったらどうしようっていう不安で夜はなかなか寝付けなくて、4時頃に目が覚めてからは、うれしくて、楽しみでいっぱいでそれからあまり寝ていないです」と、久しぶりの興奮を味わった。

その感情は、最終日の18ホールで爆発させた。ティショットでは同組の2人の飛距離を上回り、バーディパットが決まればガッツポーズと満面の笑み、外れそうなロングパットがカップに導かれるように転がり落ちると、驚いたような表情から笑顔を作った。優勝を争った稲見も、「大山さんは見ていて人を楽しませる選手。志保さんのガッツポーズを見ることができてよかった」と、ベテランの豊かな感情表現に魅せられた。

8番までに3バーディを奪った大山が悔やんだのは、9番(パー5)のセカンドショット。3Wで2オンを狙った第2打は「フェードを打とうとしたら、身体が起き上がって右にプッシュしてしまった」と池に入れてボギーとした。昨年からパッティングの調子が悪かったものの、序盤3番で1.5mのバーディチャンスを外したことも、「これまでパッティングで悩んだことがなかった」というパット巧者には痛恨だった。

それでも、「うれしい気持ちと悔しい気持ちとが半々。まだ私もこんなショットが打てるんだっていうのが、2、3回あった。まだまだ私もレベルアップできるんだなっていう感触をつかめたのがうれしかった」と、夢を追い求める原動力を新たにした。

この日「69」で通算14アンダーは、首位と5打差の単独3位。「若い選手と回って刺激をもらって、収穫の多い1週間でした。まだまだ成長していけると思ったし、プロである以上、優勝を目指してやっていきたい」と、2018年「ヨネックスレディス」以来となるツアー通算19勝目へ意欲を燃やした。(茨城県常陸大宮市/今岡涼太)

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