19歳・稲見萌寧「“狭間世代”のダイヤモンドになる」周囲に公言
2021年 ニトリレディスゴルフトーナメント
期間:08/26〜08/29 場所:小樽CC(北海道)
狭間世代の黄金期?稲見萌寧と同世代の鶴岡果恋も上位争い
◇国内女子◇ニトリレディスゴルフトーナメント 2日目(27日)◇小樽CC (北海道)◇6695yd (パー72)
前週の悔しさを晴らすかのように、稲見萌寧がトップと2打差の2位という位置で大会を折り返した。3アンダーからスタートして7バーディ、1ボギーの「66」でプレー。コースに「苦手意識がある」としながら、通算9アンダーと上々の成績で予選ラウンドを終えた。
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ショットの不調を訴えながら、これまでも上位で終えた試合はたくさんある。今大会も練習ラウンドから「今年一と言ってもいいぐらい上手くいかなかった」と狙ったところに行かないボールを必死に調整してプレーしているという。「今日のスコアは良かったかな。内容も悪くないけど、ショットの不安はぬぐえていない。そこが良くなれば」と振り返った。
完璧主義者で常に「100(%)を求めている」ようにも見えるが、「70~80(%)をずっと出せることが100(%)だと思って、そこ目指してやっている」というのが実際の理想像。「風が無かったのが一番良かった。スコアに繋がったのと予選突破できたのが一番うれしい」と安どした。
スコアが動きやすい大会3日目だが、「明日以降はまた風が吹いたりして難しいと思う。楽しく回れたらいいな」と意気込んだ。
その稲見の1打後ろを追いかけるのは同じく1999年度生まれの鶴岡果恋。ともに関東出身で幼少期から切磋琢磨してきた2人は「お風呂も一緒に行く」と裸の付き合いをする間柄。ツアー6勝に東京五輪・銀メダリストの肩書を持つ稲見は「めっちゃ活躍していますよね」と遠い存在になりつつあるが、この日は鶴岡も負けずに「67」で回った。
「3パットがあったので今日は80点。ひたすらバーディを狙っていくしかないけど、上ばかり見ていると叩いちゃう。明日はあまりボードを見ずに、今日みたいに冷静にやろうかなと思います」
勝みなみや畑岡奈紗、渋野日向子ら1998年度生まれの「黄金世代」と、安田祐香や吉田優利、西村優菜と2000年度生まれの「プラチナ世代」の狭間と言われてきた世代だけに、飄々と高みを目指す。「3日目を終えて5位以内、優勝を狙える位置にはいたいです」。同世代同士で最終日最終組になれば、さらに熱いものがこみあげてくる。(北海道小樽市/石井操)