プロ8年目の堀琴音が悲願の初優勝 若林舞衣子とのプレーオフ制す
2021年 ニッポンハムレディスクラシック
期間:07/08〜07/11 場所:桂GC(北海道)
若林舞衣子 ママで初Vならず「体力がなかった」
◇国内女子◇ニッポンハムレディスクラシック 最終日(11日)◇桂ゴルフ倶楽部(北海道)◇ 6763yd(パー72)
最終日を単独首位で出た若林舞衣子は、堀琴音に通算14アンダーで並ばれてプレーオフの末に敗れた。
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出だしの1番からバーディを奪って差を縮めてくる堀琴音に対し、負けじとバーディを奪って応戦した。後半15番で3たび並ばれ、延長へともつれ込んだ。18番ホールの繰り返しで行われたプレーオフは両者譲らず、激闘が繰り広げられたが、3ホール目に若林のティショットは左へと飛んだ。
205yd残ったセカンドショットも左に引っかけて3打目でグリーンへ。2オンさせた堀にプレッシャーを与えるには、少なくともパーで上がりたい場面。若林のパーパットは7mほど残っており、「思ったように打てなかった」と外してボギー。勝利を献上した。
「今日はなかなかいいゴルフができていなかった。そのなかで(正規の)18ホールではアンダーで回ることができたけど、プレーオフに入って体力がなかったかな」と涙をこらえながら振り返った。
朝は姉から送られてきた2歳になる子供の「朝ご飯を食べている」写真を見てスタートを切った。出産を経て、「これまでメンタルが強ければと思うところもあったけど、成長して帰って来られた。精神的な部分で強いところは見せられたかな」。家族に優勝の報告はできなかったが、「(子供に)『ママ、プロゴルファーってすごい』って言ってもらえる日まで頑張りたい」という思いはある。
「悔しいですけど、優勝できるようにまた頑張ります。まだまだ足りないところはあると感じた一日。練習もトレーニングも必要で、もっと上に行けるように」と涙をぬぐった。(北海道苫小牧市/石井操)