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悔いた刻みの一打 大里桃子はスーパーショットで熱戦に終止符

◇国内女子◇ほけんの窓口レディース 最終日(16日)◇福岡カンツリー倶楽部和白コース(福岡県)◇6335yd(パー72)

大里桃子ささきしょうこと3ホールに及ぶプレーオフを制した。前週まで2大会連続2位。悔しさを糧に2018年の「CATレディース」以来となるツアー通算2勝目をマークした。攻めの姿勢を貫き、三度目の正直での優勝に胸をなでおろした。

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前日の順延で36ホール短縮競技に。終盤に自身を含め3人がトップに並ぶ混戦を強気で押し切った。前ホールでボギーをたたいて迎えた最終18番(パー5)。2オン狙いの打球はフォローの風に乗ってグリーン奥のバンカーに入った。

「(1組前の)しょうこさんが1打上の9アンダーだってそこで知った。先週だって強い気持ちで挑んだけど(私は)最後の詰めが甘い。きょうは17番でボギーをたたいても、最後のロングでバーディを獲ってやるって強い気持ちで挑めた」。5mのバーディパットを決め切り、何度も拳を握った。

上田桃子とのプレーオフで敗れた2週間前。それ以上に悔いを残したのは西村優菜に3打差で敗れた前週の国内メジャーだった。自らの守りの姿勢を悔いていた。「(最終日の)15番のパー5で刻んでボギーをたたいた。あれで負けが決まったような感じ。それが心残りだった。だから今週の18番は守らず攻めたいと思っていた」

プレーオフを含め4度回ったこの日の18番。2打目を刻むささきに対し、大里はラフにつかまりレイアップが必要だった1回以外は2オンを狙い続けた。そして、そんな姿勢が最後の最後にビッグプレーを呼び込む。3ホール目。ピンまで235ydで5Wを強振し、左4mのイーグルチャンスにつけた。2パットのバーディながら熱戦に終止符を打った。

プロテスト合格から23日後に手にした初優勝から2年半が経過した。1998年度生まれの「黄金世代」として6人目となる複数回優勝。「初優勝は勢いのままつかんだ、奇跡のようなものだった。2勝目はいろいろと経験をして実力がついたと思えた。いったんリセットして3勝目、4勝目を狙えるようにしたい。三度目の正直ができてめっちゃうれしい」と笑みを浮かべた。(福岡市東区/林洋平)

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