2021年 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン
期間:04/09〜04/11 場所:花屋敷GCよかわコース(兵庫)
プレーオフ勝率100% 稲見萌寧「自信あります」
◇国内女子◇富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日(11日)◇花屋敷GCよかわコース(兵庫県)◇6390yd(パー72)
ウィニングパットを沈めると右手を力強く振り上げた。稲見萌寧が小祝さくらをプレーオフ2ホール目で下し、2週連続優勝となる2021年3勝目を挙げた。
<< 下に続く >>
「一番うれしいのは2週連続で勝ったこと。まさか優勝できるとは思っていなかった」。小祝と並んで首位から最終ラウンドをスタートも、後半12番(パー3)ではボギーをたたいて、小祝に一時は3打差をつけられた。
それでも15番(パー3)から70cm、6m、3mを決めて3連続バーディ。単独首位に浮上し、「ずっと耐えるゴルフが続いていたが、バーディが来てくれて安心感が出た」。18番では2mパーパットを外してプレーオフに突入となったが、21歳はここから勝負強さを発揮した。
18番の繰り返しで行われたプレーオフ1ホール目は両者パーセーブ。2ホール目では157ydからの2打目を7Iで左手前8mにつけた。小祝は3mのパーパットを残す中、「これを決めなきゃ、勝てない」とバーディパットをねじ込んだ。
2020年10月「スタンレーレディス」では浅井咲希、ペ・ソンウ(韓国)を、21年3月「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ」では永井花奈をプレーオフで退けている。これでプレーオフは3戦3勝と勝率100%となった。
「プレーオフの自信はあります。(正規の18番でパーパットを)外してももつれ込んだと思い込まないようにした。そこを思うと気分が下がる」と気持ちを奮い立たせた。
賞金ランキングは4位に浮上した。目標とする選手にはツアー50勝で永久シードを持つ不動裕理をあげる。「賞金女王は最後の最後まで常に勝ち続けて上位にいないと厳しい」。レジェンドに一歩でも近づくために、2週連続優勝も通過点にする。(兵庫県三木市/玉木充)