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ミセス初Vへ 菊地絵理香は「カテイを大事に」

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 3日目(6日)◇琉球GC(沖縄県)◇6561yd(パー72)

ツアー3勝の菊地絵理香が、ノーボギーの「69」で通算10アンダーとして、首位と2打差の3位タイに浮上した。2019年12月に結婚していたことを明かしたのは昨年8月。この日、同組となった上田桃子のバッグを担いでいたのが、菊地の夫である新岡隆三郎キャディだった。

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「(同組は)やだーって思いました。結婚してからは初めてですね。やりづらくはないけど、やりやすくはない。桃子さんに気を遣わせたりしたくなかったので、まったく(夫と)しゃべらずに集中してやっていました」と照れ笑いを浮かべたが、その集中は良い方向に働いたようだ。

菊地にとって、これまでのシーズン初戦は「オフに(自分に)足りないものや、他の選手を見て、いろいろ考えたりして悩みながら入っていた」という。だが、今年は違う。「考えはするけど、悩むのはやめようと。形は気にせず、自分が心地よく思えるスイングをしようと思った」とシンプルな気持ちで迎えている。

昨シーズン終盤には「JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」で一緒に回った笹生優花に、パッティングの秘訣を聞いたという。「みんなは『若いから…』って言うけど、ラインを読むのも早いし、決断も早い。外しそうな感じがないので、絶対になにかあると思った」と貪欲に年下から学ぼうとした。

「入ると思っているんですか?」。笹生の返事は意外だった。「芝1本でラインが変わるし、入らないのが普通ですよ」。菊地は「それを聞いてから、あまり悩まなくなりました」とその言葉を真っすぐに受け止めた。

今大会は結果を気にせず臨んでいたが、気がつけばトップと2打差で最終日を迎えている。「この位置にいるのが不思議です。明日もあまり優勝、優勝と考えず、過程を大事にやっていきたい」と意気込みもマイペースだ。結婚して練習時間は減ったものの「短期集中でやれば問題ないし、マイナスには考えていません。充実した生活を送れています」という。過程と家庭。菊地にとってはどちらも大切なキーワードだ。

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