後輩の渋野日向子と同じステージへ 逢澤菜央は大学中退してツアープロに挑戦
服はLにサイズアップ 稲見萌寧がキックボクシングトレを導入
ツアー2勝の稲見萌寧が27日、拠点の千葉県内でオフシーズンのトレーニングを公開した。昨年12月「全米女子オープン」時から5kg増加して62kgと一回り大きくなった体つきを披露。今年取り入れたキックボクシングや、2021年の目標について語った。
新年の初戦に向けて、現段階はトレーニングに全集中。昨年は10月「スタンレーレディス」でツアー2勝目を飾ったが、「それ以外の試合ではショットが乱れたり、安定性がなかった」と好調とはいえず、飛距離も落ち込んだ。「2019年ではヘッドスピードが44m/s前後あったのに、昨年は40m/sぐらい。ドライバーの飛距離は平均で240ydいくか、いかないかぐらいだった。平均245ydにはしたい」
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これまでのトレーナーとは別に、新たに元プロキックボクサーの平野洋平氏に師事した。「体のケア」と「筋力アップ」、目的別にジムを使い分けている。この日は平野氏の指示を受け、重りを使って下半身を強化した。そのほかにも背中、体幹の筋肉をローテンションで鍛え、服はMからLにサイズアップ。「服が着られなくなりました(笑)」とプロならではの難しい一面も見せた。
キックボクシングのトレーニングについて「パンチの時に瞬発力みたいな感じで踏むのが、(ゴルフの) トップからの切り替えしの時の右足で軽く押して蹴る感じなんかに似ている…かな」という。「あとは、横の筋肉をねじりながら使っているんですけど、私はその動きが苦手なので動かせるようになったら効果があるかなって」
一日で併用することもある2つのジムも、練習場も「家から車で20分圏内」の場所にあるため、練習環境に不満はなく「地元で整える」と県外で合宿する予定はない。
「20年と21年1シーズンになったけど、今年の目標は『複数回優勝をすること』」。今夏に延期された東京五輪についても「強化選手枠に入れているので、可能性はゼロではないと思うし、『出たい』という気持ちはある。日本での試合の開幕から複数優勝を狙っていきたい」と前を見据えた。(編集部・石井操)