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57ホールボギーなし 酒井美紀「自分らしい」クラッチパットで信念

◇国内女子◇伊藤園レディス 最終日(15日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741yd(パー72)

54ホール、そしてプレーオフの3ホール。一度もボギーをたたかなかった酒井美紀に、6年ぶりの歓喜の瞬間は訪れなかった。

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18番の繰り返しで行った20歳・古江彩佳とのプレーオフ3ホール目。ピン上6mのバーディパットを外せば、事実上負けが決まる。数分前、第2打を放った古江がスーパーショットで30cmにつけていた。下りのスライスラインを慎重に読むと、距離感をあわせるようにクラッチパット(勝敗を左右するパット)を放った。

コロコロと転がったボールは、カップの右にわずかに外れ、パー。悔しさを押し殺して9歳下の勝者を祝福した。勝負所のバーディパットは強気に打ち切ることはせず、タッチをあわせた。

もちろん入れにいった。「距離感をあわせて入ればと思っていた。自分らしいパットが打てたと思う。あれを(強気に)狙いに行くのは、自分のスタイルではない」。自らのゴルフを貫いたことにうなずいた。

2014年「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」以来のツアー通算3勝目を逃したが、「完璧と言える状態(調子)ではない中で、ノーボギーでプレーできたのは自信がついた」と気丈に話した。(千葉県長南町/林洋平)

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