「ZOZOチャンピオンシップ」組み合わせ&スタート時刻
2020年 富士通レディース 2020
期間:10/16〜10/18 場所:東急セブンハンドレッドC(千葉)
157cmの壁『申ジエ』 富士通レディースの一枚
前日の寒さと寂しさに耐え、穏やかな朝日とともに迎えた「富士通レディース」最終日の朝。知り合いのベテラン記者に誰が勝つかと聞いてみた。「申ジエ」。彼は迷うことなく答えた。
実績は出場選手中ナンバーワンであることは間違いないが、まだ出場試合数も少なく、目下勢いに勝る若い選手に分があるように思えた。青空と陽の光に感謝しながら半信半疑でスタートホールへ向かった。
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どのスポーツにおいても、台頭してきた新しいエネルギーとそれに負けまいと立ちはだかるエネルギーとのせめぎ合いは存在する。ことさらメディアが取り上げるのは前者ではあるが、その競技が人々に永く愛されるには後者の役割はとても重要だ。今までも何人ものベテランアスリートが若さと勢いのある新しいエネルギーを迎え撃ち、はね返してきた。
「黄金世代」や「プラチナ世代」、さらにその下の10代の選手が若さと飛距離を武器にツアーを席巻している。そんな中、何人もの選手が今週彼女と同じ組でプレーした。ゴルフに対する姿勢を含め学ぶべきこともたくさんあっただろうし、そのエネルギーと勝利へのモチベーションを肌で感じたに違いない。いずれ世界で戦うことを目指すものにとって、自分の力を測ることが出来る物差しがすぐ近くに存在する。157cmの巨大な壁を突き破ったとき、本当の「黄金時代」がやってくるだろう。(フォトグラファー・今井暖)
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