米400gをペロリの山下美夢有
井上尚弥に刺激 2001年生まれの山下美夢有/いまどうしてる?
2019年のプロテストに合格、同年末の最終予選会(ファイナルQT)で13位に入り、20年シーズン序盤の出場権を獲得した。今年1月に大阪桐蔭高を卒業したばかり。2001年生まれの18歳、山下美夢有(みゆう)は、安田祐香ら2000年生まれの“ミレニアム世代”とともに国内プロデビュー戦を迎えるはずだった。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、国内女子ツアーは5月のメジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」まで中止が決定している。「中止はいい判断だと思います。ジムなども感染したらダメなので」と、筋力トレーニングは自宅で行っている。
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身長は150cmと小柄だが、「中学のときに身長は止まりました。牛乳いっぱい飲んでいたのに。でも、食べるのがめっちゃ好きです。特に焼き肉。とりあえず塩タン10人前、ハラミも10人前とか。おいしいものを食べてまた頑張ろうと思う」と、笑う。
高校3年時には「トヨタジュニアW杯」(19年6月)に出場し、団体優勝に貢献するなどアマチュアで成績を残しているが、プロの同期にはさらに上をいく安田ら実力派が揃う。「私も負けないように追いつけるように頑張ろうと思います。好きな言葉は『勝つ』。プロなので勝つことが大事」
他競技からも刺激を受ける。格闘技好きが高じて、プロボクシングのWBA・IBF世界バンタム級王者、井上尚弥さんの書籍を読み込んだ。トレーナーの父親の指導で頂点に駆け上がった姿を父・勝臣(まさおみ)さんに連れられて5歳から競技を始めた自分と重ね合わせ、「世界で1位になるのはこういうことなんやな」と共感する。
「憧れの選手はタイガー・ウッズです。ミスショットしてもリカバリーでパーをとるあきらめない感じがすごい。去年、優勝したマスターズ(男子海外メジャー)もテレビで見て、感動しました」と目を輝かせる。「夢は賞金女王になることですが、今はギャラリーさんとかに笑顔を届けることができれば。まずは賞金シード(賞金ランク50位以内)をとるのが目標です」。遠い開幕を待ちわび、「今は私自身やるべきことをやります」と、地道に汗を流す。(編集部・玉木充)