「練習量はハナクソ」73歳ジャンボ プロ51年目の2020年へ
「強くあれ」 原英莉花は師匠ジャンボの言葉に発奮
昨季ツアー初優勝を飾った原英莉花が、尾崎将司から課題を授かった。1日(土)、「ジャンボ尾崎ジュニアレッスン会 supported by ISPS」で共演した師匠から「やっぱり『強いゴルファー』を目指してもらいたい」とげきを受けた。
尾崎は「強いゴルファーというのは、優勝争いを数多くできるということ。去年、女子ツアーには(実際に)そういう選手がいた。そういうレベルにいってもらいたい」
<< 下に続く >>
その上で「勝つ負けるはともかくとして、安定して自分のゴルフを見せること。そうすれば、いくらでもチャンスがある。いいときと悪いときがはっきりするようでは、まだ大した実力者ではないということ。強い実力者であってもらいたいね」とハッパをかけた。
原は、期待ゆえの厳しい言葉に「おっしゃる通りだと思います」とうなずく。昨年は5月の「リゾートトラスト レディス」で幸先よく勝ったが、シーズンを通した成績には納得していない。
「基本的にジャンボ邸にお邪魔させてもらっています」というオフは、午前中にみっちりとトレーニングを積んでから、技術鍛錬に移るのが日課だ。
悩みを抱えていたショット時の右手の使い方について師匠に質問をぶつけると、テニスのスマッシュ練習を課された。「ほかのスポーツの動きから、ひらめきがあった」。豊富な引き出しを持つレジェンドにためらいなく質問できる最高の練習環境。腕を磨く毎日が楽しい。
ツアーを席巻する「黄金世代」の一角。2019年は、その中でも渋野日向子がひときわ鮮烈な印象を残したシーズンでもあった。
「昔からではないけど、私は人よりゆっくりなのかなと思っている。自分の結果から反省して、考えて、地道に取り組んでいきたい。渋野は勢いがすごいし、活躍が刺激になっているけど、私も一歩ずつ前に進めたら」と見上げた後で、ニッコリ笑った。
「でも、今年は頑張りますよ。自分で楽しみにしています」。まずは昨年に続く参戦となる今月の米ツアー「ISPS HANDA オーストラリア女子オープン」から、もっと強くなるための一年が始まる。(千葉市/亀山泰宏)