「子ども達に夢と笑顔を」 渋野日向子がサントリー所属契約を発表
1カ月早いシーズンイン 渋野日向子が描く東京五輪への道
それぞれのルートで自国開催の大舞台を目指す。2019年「全英女子」覇者の渋野日向子と国内ツアー賞金女王の鈴木愛が21日、クラブ契約しているPINGの新製品発表会に出席。昨季日本で壮絶なタイトル争いを繰り広げた2人の視線は、8月の「東京オリンピック」に向いている。
「この年でオリンピックに出られるか出られないかという経験をさせてもらっているのは、本当にありがたい。6月末まではアメリカツアーと日本ツアーの両方に出て、しっかり成績を残して(代表に)選ばれたい」
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世界ランキングは日本勢2番手の11位につける渋野。ランク5位の畑岡奈紗も含めた3人が15位以内に入らなければ、「グリーン周り50yd以内の精度が本当にすごい」と尊敬する鈴木と五輪切符を争うことになる可能性もある。
2月の米ツアー「ホンダLPGAタイランド」でシーズン初戦を迎え、翌週はシンガポールで「HSBC女子チャンピオンズ」を戦ってから国内ツアーに臨む。「技術も全然足りないので、そういうところで(経験を積んで)しっかりやっていかないといけない」。積極的なスポット参戦は、思い描いている2021年からの米ツアー挑戦にもつながっていく道でもある。
日本中にフィーバーを巻き起こし、テレビ出演など例年以上に多忙なオフを過ごす中、しっかりと足元を見つめている。「12月中はちょっと『重い(負荷をかける)系』、1月に入ってからは『キレ系』も入れて。体をつくりつつ、滑らかさも必要だと思うのでキレを出していく」とトレーニングのテーマを明快に語る。
昨季初戦の「ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ」は3月15日開幕だった。「去年とは全然違う。正直、どうなるかはわからない」。約1カ月早く始まることになるシーズンへの素直な気持ちを吐露しつつ、タイで行う合宿から臨戦態勢を整えていく。「100yd以内のショット、アプローチをレベルアップしていかないと。ウェッジ系が多くなるかな」とトレードマークの笑顔を引き締めた。(編集部・亀山泰宏)