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「ほっとしている」女王・鈴木愛は渋野と申に感謝

◇国内女子メジャー第4戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ 最終日(1日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6535yd(パー72)

大会を賞金ランキングトップで迎えた鈴木愛が2017年以来2度目の賞金女王に輝き「もちろんうれしいですけど、やっぱりほっとしているのが大きい」と安どのため息をついた。

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大会3位以下となると、ランク2位だった申ジエ(韓国)、3位だった渋野日向子に逆転の可能性を与える状況。2日目終了時には「自分ではちょっと厳しいかな」と弱音を吐いたが、この日は違った。3日目を終え首位と6打差の12位。スタート前、「とにかく自分が7アンダーで回って、優勝することをイメージしていた」と自力での女王奪還を心に描いた。

「攻めるしかない」と宣言通り、ピンを狙い続けた。1番でピン左4mを決めてバーディ発進とし、こぶしを握った。3番でピン左25mから3mオーバーし、返しを外してボギー。9番(パー5)でピン手前20mに2オンし、2パットでバーディ。10番、11番(パー5)でともにピン奥2mを決めて3連続バーディを奪った。

6バーディ、2ボギーの「68」で、通算5アンダー5位と優勝には届かなかったが「今週初めていいラウンドができたので満足しています」とホールアウト後の表情は清々しかった。数十分後、渋野が優勝を逃したため鈴木の女王が決定した。「がんばってきた分、神様が助けてくれた。ファンもそうですけど、サポートしてくれている人に感謝したい」と落ち着いて話した。

「山あり谷ありという感じで、予選落ちから始まって、交通事故にも遭ったり、ケガもしたり、腰を痛めてメジャーに出られなかったり、ゴルフが嫌になったこともあった」と今季を振り返る。左手親指痛の影響で9月には5週間、戦列を離れた。決して順風満帆な1年ではなかっただけに「誰も想像していなかったし、自分自身も想像していなかった賞金女王」だ。

申と渋野、2人のライバルの存在が大きかった。「最後まで誰が勝つか分からない展開で、見ている人は面白かったと思うんですけど、わたしも申ジエさんも渋野さんもプレッシャーを感じている部分があったと思う。2人に勝ててうれしいですし、2人のおかげでここまで頑張ってこられたので本当に感謝しています」と今季の女子ツアーを大いに盛り上げたライバルに敬意を表した。

長い1年が終わったばかりだが「海外の試合でいい成績を収めることが目標。また女王争いができるように頑張りたい」と来季への意欲も口にした。「自分が現役選手のうちに(もう一度)東京で開催されることはないと思うので、出るんだったら東京で出たいと思います」と2020年夏、自国開催のオリンピックへの気持ちも大きい。

し烈な戦いから解放され「まずはゆっくり休みたい、がんばったのでディズニーランドに行きたいです」と25歳らしい屈託のない笑顔を見せた。(宮崎県宮崎市/柴田雄平)

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