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「なぜかドライバーが飛ぶんです」渋野日向子は逆転劇へ現実味

◇国内女子メジャー第4戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ 2日目(29日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6535yd(パー72)

渋野日向子は目論見通りの「70」で回り、首位と3打差の通算4アンダー3位をキープした。女王戴冠の最低条件になる単独2位とは1打差。「チャンスがある位置。望みをつなげられた」と最年少女王が見え始めた。

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求め続けた弾道に思わず、ほおが緩まる。7Iが引っ掛け気味に入った12番(パー3)ティ。左方向に出た打球とは裏腹に確かな感触と安堵感がある。「6mを外してパーだったけど、やっと左に出てくれたねってキャディさんと話した。これでショットは大丈夫だと思った」

朝の練習場から首を傾げたショットは「ずっと右に出ていた。(スイングで体が)伸び上がり、自分の悪い部分が出た。ただ12番で変わった」。キレが増し、13番(パー5)に続いて、最も難度の高い14番で、フェアウェイ中央にある木の上を8Iで越えて2連続バーディを奪った。

海外を含め年間33試合目のラスト。疲労や気温から飛距離が落ちる時期だが、ここまで今週1位の平均飛距離252ydも強さの所以(ゆえん)だ。「この時期でも、なぜかドライバーがめちゃくちゃ飛んでいるんですよ。謎ですよね」と笑いながら首を傾げるが、ソフトボールで鍛えた肉体は進化の過程にある。

「1日2アンダーは開幕前に言った通り。明日良い位置にいたら(女王のことを)考えるかもしれないけど、今はまだあんまり考えていていない。ノンプレッシャーでするのが良いと思う」。現在17位につける賞金ランキングトップの鈴木愛が大会9位を逃せば、単独2位で女王が決まる。3日目は2季ぶりの優勝を狙うイ・ボミ(韓国)との最注目組。奇跡の逆転劇への布石を打つ。(宮崎県宮崎市/林洋平)

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