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覚醒したフォン・シャンシャン メジャー新記録「63」

◇国内女子メジャー第2戦◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 3日目(14日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6425yd(パー72)

米ツアー通算10勝(メジャー1勝)のフォン・シャンシャン(中国)が、ついに覚醒。国内メジャー新記録となる7連続バーディを含め、9アンダー「63」とメジャー大会でのベストスコアを更新(※)した。通算10アンダーとして、首位の畑岡奈紗に3打差の3位と迫った。

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まさに尻上がりと言っていい。9日(月)に現地入りしたが、火曜日は朝8時の練習ラウンド直前に首を痛めてマッサージと鍼治療へ。30歳はコンディショニングルームで会った31歳の有村智恵と「わたしたち、年を取ったからこんなことになるのね」と笑い合い、午前9時半にティタイムを変更したが、4ホールまで終えたところで「無理」と断念。残りの14ホールは歩いてコースを確認した。

初日はトラブルにも見舞われた。グリーン手前に池が広がる17番(パー3)で、ティショットを池に入れると、斜面にドロップした後の素振り中に再び球が池へと転がり落ちた。そのため、再度ペナルティエリア(池)の処置をして、4オン2パットのトリプルボギー。それでも、イーグルを奪うなど後半を「33」とし、イーブンパーに戻して初日を終えた。

「あまりショットが良くない。曲がっているし、距離も出ていない」と、ホールアウト後は帯同するマネジャーも「すごく珍しい」と目を丸くした居残り練習を敢行した。2日目は「71」と1つ伸ばすにとどまったが、ムービングデーの3日目に爆発した。

この日奪った9つのバーディは、すべて5m以内のもの。フォンは距離コントロールの秘訣を、「同じリズムが一番大事。あとはスイングの幅を考える。スピン量はない方だから、それはあまり考えない」という。最終18番も5mほどにつけ、「9アンダーはいままで何回かあったので、きょうは突破したかった」というが、フックと読んだバーディパットは曲がらずにカップの横に止まって天を仰いだ。

「きょうは死ぬほど暑かったけど、風はそんなになかったのでプレーはしやすかった」とケラケラと笑う。神戸牛は「昨日やっと食べました」とすき焼きで堪能した。日本ツアー6勝目もペロリといってしまうのか。(兵庫県三木市/今岡涼太)

フォン・シャンシャンの新記録>
国内メジャー大会の18ホール最少ストローク:「63」

(これまでの記録)
浜田光子 「64」―8 1986年 日本女子プロ選手権 FR
中道かおり 「64」―8 2005年 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 FR
吉田弓美子 「64」―8 2012年 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 1R
上田桃子 「64」―8 2015年 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 3R
大西葵 「64」―8 2019年 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 3R

国内メジャー大会の連続バーディ記録:「7」

(記録が残る1990年以降のツアー記録/メジャー以外も含む)
諸見里しのぶ 「8」 2011年 スタンレーレディス 3R
谷里美 「7」 1990年 ダンロップレディス 1R
村井真由美 「7」 1992年 ミズノオープン 2R
全美貞 「7」 2007年 マンシングウェアレディース 1R
有村智恵 「7」 2008年 明治チョコレートカップ 3R
比嘉真美子 「7」 2014年 フジサンケイレディス 3R
原江里菜 「7」 2016年 エリエールレディス 1R

関連リンク

2019年 日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯



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