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石川遼は会心のボギーセーブ 36ホール決戦へ「とにかく寝る」

◇国内メジャー第2戦◇日本プロゴルフ選手権 2日目(6日)◇いぶすきゴルフクラブ 開聞コース(鹿児島県)◇7212yd(パー70/71)

石川遼が6バーディ、2ボギーの「67」でプレー。通算10アンダーとして首位を守った。2番でバーディを先行し、6番(パー3)でも1mにつけてバーディを奪った。8番(パー5)3打目のアプローチでは50㎝にピタリとつけてバーディとした。

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迎えた17番(パー3)だ。ピンまでは205yd。グリーン手前の左側には大きな池が口を開ける。「右から風が吹いていてフォローか、フォローじゃないのかというジャッジを悩んだ」。結局、フォローと読んで7Iを振りぬいたが、「ちょっとタイミングが早くなってしまって、かなりフックしてしまった」とボールは左方向へ飛んだ。

「引っ掛けたのにも関わらず届いていないので、クラブがまず、ひと番手違ったなと思います」とボールは池の先、数十センチの場所に着弾し池へと入った。問題はペナルティエリアを示す赤線を越えていたか、越えていなかったのか。「ボールマークは赤線上にあって、そこから前に跳ねたのか跳ねてなかったのかってところですごく難しかった」。

線を越えていれば、よりグリーンに近い池の先のエリアにドロップして打てるが、越えていなければ選択肢は3つ。池の手前側を横切った地点とホールを結ぶ後方線上か、ドロップゾーン、もしくは同じ場所(この場合ティエリア)からの打ち直しとなる。

最終的に競技委員がビデオ検証を行い、線を越えていなかったとジャッジ。石川はドロップゾーンから第3打を打つことを選択した。残り140ydを3mにつけ、それを沈めてボギーで凌ぐと右こぶしを握った。続く最終18番(パー5)で2オンに成功してバーディ。再び首位に立ちホールアウトした。

「こういう時の練習なんだなと思いました。いい流れで気持ちよく打てれば曲がらなかったりしますけど、ああいう場面っていうのは、プライベートでラウンドしていてもなかなかないこと。試合ならではの状況でいい経験になったと思います」と会心の3打目を振り返った。

あすの最終日は2009年以来の36ホール決戦が決まった。2016年「RIZAP KBCオーガスタ」以来の優勝へ「とにかく今は寝ます。あすは3日目ですけど、元気に迎えられる初日くらいの感じでやりたいです」と体力回復につとめる。(鹿児島県指宿市/柴田雄平)

【ゴルフ規則17.1d】レッドペナルティーエリアの球に対する救済(抜粋)
プレーヤーには救済の選択肢が3つあり、それぞれ1罰打となる。
(1)プレーヤーは直前のストロークを行った場所を基点に、1クラブレングス以内でホールに近づかない場所に救済することができる
(2)プレーヤーは、ホールとX点(球がペナルティーエリアに入った箇所)を結んだ後方線上を基準線に、1クラブレングス以内で元の球か、別の球をドロップすることで、後方線上の救済を受けることができる
(3)球がレッドペナルティーエリアの縁を最後に横切ったと推定した地点を基点に、ホールに近づかない2クラブレングス以内のエリアに救済することができる

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