佐藤精一、小林法子、中嶋常幸、森口祐子がゴルフ殿堂入り
中嶋常幸「家内に捧げる」殿堂入り 青木功からトロフィ
日本プロゴルフ殿堂は22日(金)、横浜市内で式典を開き、佐藤精一さん、小林法子さん、中嶋常幸、森口祐子の“殿堂入り”を表彰した。
佐藤さんと小林さんは1972年以前に活躍したレジェンド部門、中嶋と森口は同年以降に功績を残したプレーヤー部門での殿堂入りとなった。
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ツアー通算48勝の中嶋は「殿堂入りは目標ではなかった。ただ、こんなにうれしいなんて」とほおを緩めた。プレゼンターを務めた日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長からトロフィを受け取り、「青木さんと戦った日本オープン、ジャンボ(尾崎)と争った日本オープンを忘れない。競う人たちがいたから」と述べた。
今季レギュラーツアーは「去年と同じくらい(3試合)」と、数試合の出場を予定している。家族に支えられたとし、「良いときも、悪いときも、もっと悪いときも支えてくれた。試合でのやり場のない怒りを家族にぶつけることもあったと思う。出来の悪い夫だったけど、家内に捧げたい」と感謝した。
◆佐藤精一(1932年9月10日 86歳 千葉県)
我孫子GC(千葉県)で腕を磨き、23歳でプロになる。日本オープン(1966年)、日本プロ(1970年)を制し、シニアツアーも含む通算11勝を挙げた。プレーの速さから“早打ちマック”として親しまれ、テレビのレッスン番組などにも多数出演して人気を博した。
◆小林法子(1944年11月15日 74歳 千葉県)
1967年に女子プロ1期生としてデビュー。日本女子オープン(1973年)で初優勝を飾ると、1987年の那須小川レディスでは当時の最年長優勝記録(42歳)を樹立した。また、日本女子プロゴルフ協会では数々の要職を歴任し、現在の女子プロゴルフ界の発展に貢献した。
◆中嶋常幸(1954年10月20日 64歳 群馬県)
日本オープン4勝、日本プロ3勝など、レギュラーツアー通算48勝。4度の賞金王に輝き、AONの一角として日本ゴルフ界の一時代を築く。また、海外メジャー4大会すべてでトップ10入りを果たすなど、海外でも活躍した。シニアに入ってもその力は衰えず、アマ、レギュラー、シニアを含めて「日本タイトル7冠」(2006年)を達成。2017年にはスポーツ功労者文部科学大臣顕彰を受けた。
◆森口祐子(1955年4月13日 63歳 富山県)
岐阜関CC(岐阜県)で井上清次プロに弟子入りし、20歳でプロテストに合格。日本女子オープン2勝など、プロ通算41勝を挙げたが、結婚・出産を経て、母親となってからも18勝を記録し、ママさんプレーヤーとして新たな道を切り拓いた。現在は、テレビ解説などでも活躍している。