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変わったこと、変わらないこと 2018年ベストショット3選【今井暖】

2018年も、緑の芝の上でさまざまなドラマが生まれた。光と影、風を感じながら、フォトグラファーたちは二度と繰り返されることのない瞬間を切り取ってきた。GDOとともに国内外を渡り歩いたプロフェッショナルが選んだ今年の3枚。2回目は今井暖カメラマン編。

<三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日 松山英樹
2011年11月、まだアマチュアで大学生の松山英樹を、ここ太平洋クラブ御殿場コースで撮影した。当時、プロゴルフツアーの現場にカメラマンとして来たことがほとんどなかった僕は、右も左も分からないままこの2番ホールに辿り着いた。憶えているのは、背景の鮮やかな紅葉と、彼が胸に付けていた殻を被ったペンギンマークくらいだ。

あれから7年、彼はアマからプロ、いや、世界のトップランカーにまで登りつめ、またこの2番ホールに立っている。僕も何度かプロゴルフツアーの撮影に来るようになり、右に進むべきか左に向かうべきかくらいは分かるようになってきた。

変わったこと、変わらないこと。前者は彼が引き連れるギャラリーの数であり、セカンドショットで握るクラブの番手だろうか。後者は、彼も僕も立場は違えどゴルファーであるということと、何と言ってもこのホールを彩る木々の鮮やかさだ。

<マンシングウェアレディース東海クラシック 初日 三浦桃香新垣比菜
「黄金世代」。この言葉を聞くとまず思いつくのが「1999年 FIFAワールドユース選手権」準優勝のサッカー日本代表の面々なのは僕だけではないはず。しかし今シーズンに限っては、女子ゴルフツアーを彩るキーワードとなった。98年4月から99年3月生まれの彼女たちが、国内外でエネルギッシュに躍動したからだ。

ジュニア時代から共にゴルフで競ってきた、いや楽しんできた彼女たち。黄金という形容をされても、いまいちピンときていない表情が印象的だ。「もっとイマドキの言葉に変えてほしい」、20歳の女の子の希望はそんなところだろうか。

「同学年」「同い年」…ある時は自分の弱い心を後押ししてくれる心強い味方となり、またある時は自分に焦りと不安をもたらす、諸刃の言葉。これからのプロゴルファーという道のりの中で、長い付き合いとなるだろう。しかしながら、彼女たちの黄金とまではいかないまでも爽やかな笑顔を見ていると、そんなことは何世代も前の人間の杞憂なのかもしれない。

<ターキッシュエアラインズオープン 初日 トミー・フリートウッド
2018年シーズンから、GDOのツアーニュースの画像を撮ることになった。国内ツアーに加え、11月にはヨーロピアンツアーの撮影にも出向いた。何度か海外のトーナメントに行ったことはあるものの、ニュース用の画像を撮るのは初めての経験だった。速報性が要求される画像はもちろん、フォトギャラリー用の画像を撮るのも重要なミッションだ。気の利いたキャプションをつけることも仕事なのだが、これがなかなか難しい。初めはことのほかスムーズに進んだのだが、日が進み月が進むにつれ、その難しさに直面するとともに、長年ツアーカメラマンをしている先輩方の偉大さを感じることとなった。

幸か不幸か、1日に何千枚という画像を撮るような時代になってしまい、その中からフォトギャラリーの画像を選ぶ。キャプションを書く。書き直す。また画像を選び直す。プレスルームから1人また1人と人がいなくなり、辺りが暗くなり始め、お腹も空いてくる。選手が軽食を頬ばろうとする画像に、さらに空腹が増す。ようやく作業を終え、メールの送信音が一日の終わりを知らせる。

カメラを片付け帰路につく。プレスルームのドアを開けると、肉体的疲労感と精神的満足感、そしてこの時間帯のゴルフコースの美しさが襲ってくる。なるほど、ツアーカメラマンのエネルギーの源が少し分かった気がする。さて、今晩は何を食べようか。

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